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10月15日(火)に行われた順位戦C級2組5回戦では、三間飛車が9局も指されまし
た。三間飛車を得意とする棋士が多いC級2組ですが、これだけ指されるのも珍しい
ことです。ノーマル三間飛車が5局、石田流が4局で、戦形を詳しく見てみると、下の
通りでした。

・ノーマル三間飛車対居飛穴
中田功七段対村中六段 銀冠対居飛穴 勝ち
増田六段対矢倉六段 居飛穴対玉頭銀~向い飛車転換 勝ち
小倉七段対村田六段 玉頭銀対居飛穴模様 勝ち
西川和四段対高見四段 穴熊・袖飛車転換対銀冠穴熊 千日手
石川七段対吉田五段 石田流組換え対居飛穴 負け

・石田流
中村亮五段対内藤九段 石田流対二枚銀・棒金 勝ち
伊藤真四段対勝又六段 石田流対右四間・左美濃(4手目△1四歩)負け
竹内四段対千田四段 石田流対右四間(4手目△1四歩) 負け
阿部光四段対及川五段 位取り高美濃対後手石田流・穴熊 負け
※勝敗は三間飛車側から見たものです。

目立った流行形とかはありませんが、中田功七段、矢倉六段、小倉七段、西川和四段
などが、居飛穴相手に、得意の戦法で奮闘されています。その中から、小倉七段対村
田六段戦を紹介します。


第1図は、小倉七段が2八玉・3九銀型で、▲5六銀と出たところです。類似の形は、小
倉先生の著書にも載っています。しかし、直前に▲9六歩と突いています。▲3八銀と
締める手の方が価値は高いと思いますが、これは、高等戦術で相手の指す手を見たの
でしょう。△5五歩に▲4五銀と出て、小倉流玉頭銀の形になりました。

後手は▲4五銀に△8四飛とは受けないで、△2四角~△3三桂に▲3四銀と出させて
から△8四飛(第2図)と指しました。これで銀は死んでいます。しかし、銀と桂・歩の交
換になり、後手の形は悪いので、不満ないと思います。

CapD20131017_1.png

少し進んで、第3図となりました。△6七銀に飛車を逃げないで▲2五桂が強い手です。
△4二銀 ▲3三桂成り △同角に▲8八飛と逃げましたが、桂と金の交換が入ったの
は大きいです。

第4図では、既に先手が指しやすいと思います。ここで▲4六銀が落ち着いた手です。
以下、後手が必死に攻めますが、しっかりと受けて小倉七段が快勝しました。

CapD20131017_1.png



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2013.10.17 / Top↑
先日の順位戦C級2組4回戦では三間飛車が5局(相振り飛車を除く)指されました。
その中から2局を紹介します。

まずは、矢倉六段と神崎七段の対局から。矢倉先生は、今期順位戦で3度目のノー
マル三間飛車です。

▲3六歩に▲5九角(第1図)と引いて、3七角型の石田流にするのかと思ったら、△
8四飛に▲9五角(第2図)と出ました。▲7五歩と突いた時に、後手が居飛車の税金
と言われる△9四歩を省略すると、この角出があります。

CapD20130922.png

△8二飛は▲7四歩があるので、△9四飛に▲9六歩と指すのが、この場合の形です。

第3図では、▲7六飛が普通だと思います。しかし、△4二角と引かれる手が気になっ
たのでしょうか。形にとらわれずに▲3七銀(第3図)と指しました。

以下、6~9筋で小競り合いが続いて第4図となりました。△6六歩で、先手が苦しい
と思いますが、結果は矢倉六段が粘り勝ちしました。

CapD20130922_1.png




もう一局は、4月にプロデビューされた竹内四段と村田五段の対局からです。竹内四
段は、力戦を得意とされているようで、本局でも面白い指し回しが見られました。

後手石田流封じの▲6八玉に対して、指されたのは△3二金(第5図)。最近、後手が
石田流にする為にいろいろな工夫が見られます。ここから、△3三金~△3二飛(第
6図)と振り、石田流を狙いました。

この△3三金は、将棋倶楽部24高段者の将棋でも、時々見かけます。△4四金から石
田流に組んだり、△3四金から向い飛車や四間飛車にする指し方もあります。
棋譜館に参考棋譜があります。

CapD20130922_2.png

本局では、3三の金を4三(第7図)に動かしました。先手が▲2五歩を保留しているの
で、石田流にする手が間に合います。

だいぶ進んで第8図となりました。先手は銀冠から穴熊に、後手は美濃+7三銀の囲
いです。後手はかなり手損をしています。▲4五歩の開戦から、互いに手順を尽くして
飛車交換になり、角を成り合いました。やはり銀冠穴熊は堅く、最後は村田五段の鮮
やかな寄せが決まりました。

CapD20130922_3.png




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2013.09.22 / Top↑
土・日は、ニコニコ放送の「人類vs最強将棋ソフト 勝てたら100万円!」を見ていま
した。有名な強豪の方が何人も挑戦されていて、最初から最後まで目が離せません
でした。

面白い対局がいくつもありましたが、特に印象に残ったものを紹介します。


第1図以下の指し手
▲同歩 △6四銀 ▲5六銀 △5五歩 ▲6五歩 △5六歩 
▲6四歩 △8七銀(第2図)

第1図は高校生強豪の方との対局からです。似た仕掛けは見たことがありますが、こ
の△8六歩は、盲点になりやすい手です。飛車と角の位置が悪く、△8七銀と打たれ
て一本取られてしまいました。

▲6五歩では▲4七銀と引いた方がよさそうです。しかし、以下、△4二角 ▲7四歩の
進行も自信ないでしょう。第1図の一手前、▲4六歩の代わりに▲9七角と上がってお
くべきだったかもしれません。

CapD20130306.png


第3図は、100万円を獲得された下平さんの対局からです。3手目▲6六歩 4手目△
3二飛から、高田流のような形になりました。穴熊に対して端攻めの狙い打ちですが、
大平五段は、先手が少し無理をしているのではと解説していました。

左玉にしなかったのも勝因だと思います。コンピュータ相手に、難解な終盤を勝ち切る
のはさすがだと思いました。

CapD20130306_1.png




アマ最強の清水上氏との対局は、ダイレクト四間飛車になりました。第5図でGPS将
棋は△8六歩と突いてきました。この手は升田式石田流や3・4・3戦法でも課題となる
手です。定跡書には、角交換から飛車をぶつけて先手持ちの見解が多いと思います。

第5図以下、▲同歩 △同飛 ▲2二角成り △同銀 ▲8八飛 △8七歩 ▲9八飛に
△8八角と打ち込み、▲7八金 △3三角成りに▲7七角と打つのがよくある進行です。

GPS将棋はそう指さなかったので、3三の角が馬になっていません。これが馬なら、▲
3三角成り △同銀に▲8八歩と合わせるのが有力ですが、この場合に▲3三角成りは
損な感じがします。

第6図は、一歩得が確定しています。しかし、▲8七金と取った形は、先手に苦労が多い
かもしれません。

CapD20130306_2.png




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2013.03.06 / Top↑
スカパーの囲碁・将棋チャンネルに、『小倉久史の「重厚三間飛車78のポイント」』
という講座があることを知りました。今月、無料の日があったので、録画して見てみ
ました。

まず、オープニングがかっこいいです。「三間飛車一筋26年。重厚な指し手で圧倒
する棋士がいる・・」(26年ということから、比較的新しく製作された番組のようです。)

無料期間中には、初回、第2回、第25回、第26回(最終回)を視聴できました。初回
は、小倉先生が石田流やゴキゲン中飛車を指さない理由について述べ、重厚三間
飛車とは何かについて3つのポイントを解説していました。その3つとは、

①必ず角道を止める
②▲7八飛と振る
③居玉での乱戦は避ける

です。つまり、これは流行している石田流ではなく、ノーマル三間飛車の講座なので
す。重厚三間飛車という意味は、急戦にせずに、じっくりと重厚に指していくというこ
とらしいです。


この講座は全26回で、その内容は、主に対居飛穴と急戦に分かれています。

対居飛穴では、

・相穴熊+石田流(三間飛車からの組換え型)
・相穴熊+△6四銀型
・美濃囲い+▲5七銀型
・美濃囲い+▲6七銀型
・急戦向飛車(三間飛車からの転換型だと思われる)

対急戦では、

・△4三銀型
・秘策△4三金型

を、それぞれ序盤編・中盤編・終盤編の3回に分けて解説しています。やはり、居飛
穴対策についてが多いですが、小倉先生の著書に載っていない形も取り上げられて
いるようです。

各回は、ポイントを3つあげて、合計26×3=78のポイントが学べるようになっていま
す。この構成は、わかりやすく、また大事なことが印象に残りやすいと思います。各
講座は10分間なので1つの戦形については30分となります。

このような映像による講座が成功しているかは、その構成はもちろんですが、解説者
の力量によるところも大きいと考えます。木村八段、藤井九段、勝又六段、戸辺六段
などは、実戦の解説や講座がとてもわかりやすいと思います。小倉先生は普通だな
と感じました。とはいえ、ノーマル三間飛車については、定跡書もあまりなく、これは
貴重な講座になるのではないでしょうか。


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2012.10.24 / Top↑
第1回電王戦、bonkras対米長永世棋聖の対局は、bonkrasの勝利に終わりました。

bonkrasの振り飛車に対して、米長永世棋聖は△6二玉から、右玉にして盛り上がる作
でした。

bonkrasは、途中から三間飛車になりましたが、三間飛車(石田流)に対して盛り上が
る将棋は、時々見られます。振り飛車側は、押さえ込まれてしまったら負けですので、
いかに飛車角を捌くかが勝負となります。本局でのbonkrasの指し回しは、とても参考
になりました。

第1図は、後手が押さえ込みに成功した感じです。しかし、実際にはどう指すのかは
難しく、解説の渡辺竜王は、「人間同士なら千日手が妥当。」と話されていました。

△4二金 ▲5六歩 △5三金 ▲6六歩 △同歩 ▲同角 
△6五歩 ▲5七角(第2図)

米長永世棋聖は、△4二金から中央を厚くしていきました。それに対して、bonkrasが
角を5七に転換させたのは、見事な構想だと思いました。これで、6七の銀を加えれ
ば、7五の地点の勢力は先手が勝ります。

CapD20120116.png

少し進んで、第3図となりました。

第3図は、既に先手が勝ちやすい局面です。

ここから△7五歩は、▲同銀 △同銀 ▲同飛で、「気分は投了。」(渡辺竜王)な
ので△6五歩としましたが、▲7五歩の拠点を押さえられ、▲7七桂(第4図)とさ
れては、やはり先手が優勢でしょう。

以下は、bonkrasが正確に寄せきりました。

CapD20120116_1.png




居飛車の似たような作戦に対して、bonkrasが快勝した将棋は、他にも何局かありま
した。

第5図は、先手の棒金に、bonkrasが四間飛車から三間飛車にして受けましたが、2
筋を突破されています。先手大成功に見えますが・・・

第5図から、
△3五歩 ▲同歩 △同飛 ▲3六歩 △8五飛 ▲7八金 △2五桂(第6図)

△3五歩と歩を合わせて、△8五飛に▲7八金とさせた瞬間に、△2五桂

これが鋭い手で、以下、▲同桂 △1五角 ▲3七桂 △3四銀 ▲1六歩に、△2
五飛で、勝負は決まってしまいました。

CapD20120116_2.png




もう一局も、石田流に対して、右玉からの棒金です。

第7図の△2四歩に、先手は▲1七桂と受けました。ここでbonkras は、△4五歩、
△3六歩としてから△2五歩。▲3五金に飛車の方を切って第8図となりました。こ
こから、△5七角成り~△3五歩が厳しすぎる手です。

先手は玉形が悪く、一気に負けになってしまいました。

CapD20120116_3.png



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2012.01.16 / Top↑

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