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第1図は、後手が5三銀型の三間飛車に構えたところです。居飛穴に対して、ここから
真部流やコーヤン流にすることができますが、△6四銀~4二飛と回る矢倉流的な指
し方も有力です。矢倉流は、矢倉規広六段や西川和宏四段が得意としており、本来
は中飛車から四間飛車にする指し方です。しかし、三間飛車でも同じように指せるの
です。

ポイントとしては、

①△5三銀型から、△6四銀と出て▲6六銀を強要させる。
②△4二飛と振りなおして、手薄になった四筋に狙いをつける。
③場合によっては、千日手を視野に入れる。(基本的に後手の戦法とお考えください。)


などがあげられます。

CapD20120930.png

第1図から、
▲5七銀 △6四銀 ▲6六銀 △4二飛 ▲9九玉 △4五歩(第2図)

ここから△4六歩を受けるのには、▲4八飛・▲2六飛・▲6八角などが考えられます。

しかし、▲6八角は△6五銀があります。▲2六飛も、この形(9九玉型)の時は危険
で、△4六歩 ▲同歩(突き捨てを入れるのが肝心)に△6五銀(変化図A)とされ、
▲同銀 △同角成り ▲同桂 △4四角(変化図B)で先手苦戦となります。
※注 △6五銀に▲2四歩 △7六銀 ▲2三歩成り △4四角 ▲3二とで難解かもしれない。

第2図からは、▲4八飛と受けるのが正しいのです。(8八玉・5八金右型なら、▲2
六飛は有力)

CapD20120930_1.png

相穴熊にする指し方

第2図から、
▲4八飛 △9二香 ▲8八銀 △9一玉 ▲5九金右 △8二銀 ▲7九金 
△5一金左(第3図)

これは、佐藤-久保戦(2003.12王将戦)の進行です。以前は、後手も穴熊にして、
がっぷり戦いあうことが多かったようです。

第3図から、
▲6九金右 △7一金 ▲7八金右 △6一金左 ▲6八角 △7四歩(第4図)

6四銀型なので、△7四歩は大きな一手になります。第4図は、まだまだこれからの
将棋ですが、結果は後手が勝利しています。

矢倉流から相穴熊にしての攻防や、実戦テクニックは、西川四段の『西川流振り飛
車 居飛車穴熊破り』に詳しく解説されています。

CapD20120930_2.png


真部構想△2二飛

第2図から、
▲4八飛 △2二飛(第5図)

これは、佐々木慎-渡辺戦(2005.6)の進行ですが、▲4八飛に△2二飛と向い飛車に
するのが、森下-真部戦(2005.3)で指された真部八段の新手です。この手は、深浦九
段の『最前線物語2』に、矢倉流の進化に大きな刺激を与えたと紹介されています。

▲6八角には△6五銀があります。▲2八飛には△4二飛と戻して千日手模様となるの
で、△2四歩が受けにくいのです。

第5図から、
▲4六歩 △同 歩 ▲同 飛 △4二飛 ▲4三歩(第6図)

森下-真部戦では、第5図から▲3六歩と指されましたが、渡辺竜王は、▲4六歩と攻
めました。これには△4二飛が用意の一手です。ここで飛車交換は、先手不利ですの
で、▲4三歩と打ちました。

以下、△2二飛に△5二金~△4四歩~△4三金で、この歩は取られてしまうのです
が、4三歩を犠牲に後手の速攻を防ぎ、形を乱せるというのが先手の主張です。しか
し、後手の一歩得も大きいと思います。

▲4三歩の局面は、プロでも見解が分かれる難解な局面です。この対局は、渡辺竜王
のブログに解説されています。

ttp://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/d/20050628

CapD20120930_3.png




なお、渡辺竜王は杉本七段戦(2010.3)で、珍しく三間飛車に振り、立場を逆にして矢倉
流四間飛車転換型を指しています。これは、矢倉流が優秀だと感じたからでしょうか。
27手目▲4八飛までは同局面でしたが、次に△9二香(第7図)と上がり、相穴熊戦に
しています。


矢倉流に対して▲4八飛は、相穴熊にするか、△2二飛の真部構想が有力のようです。


参考文献
『最前線物語2』 深浦康市 浅川書房
『西川流振り飛車 居飛車穴熊破り』 西川和宏 毎日コミュニケーションズ

CapD20120930_4.png


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2010.11.02 / Top↑
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