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前回は、相振り飛車の菅井流について、成功例をご覧いただきましたが、今回は先
手が工夫してきた形での攻防を考えてみたいと思います。

第1図は、菅井流の駒組が完成したところです。前回も書きましたが、△3三桂と
跳ねずに、美濃囲いにして、△7一玉で待機
します。△6四歩型にする為には、△
5二金左を後回しにして、早く△5四銀と腰掛け、△6四歩と突くのがポイントと
なります。

それに対して、先手は飛車先の歩を保留して、矢倉囲いを急いでいます。先手の対
応としてはこれがベストで、このように組まれ、正確に受けられると菅井流の仕掛け
は難しいというのが現在の認識のようです。


CapD20111013.png

先に▲6五歩と突かれてしまった場合には、△3三角(第2図)と上がり△4五歩を
狙う指し方や、△3一飛~△4一飛~△3三角のような形(第3図)にして△4五歩
から攻める指し方があります。


CapD20111013_1.png

第1図から、△4五歩~△6五歩と攻めるのが菅井流の仕掛けです。(第4図)

『菅井流 1』では、△6五歩を▲6五同歩と取るのは、先手がよくないと書きました。


第4図からは、▲6五同歩ではなく、▲4六銀(第5図)と上がるのが最善だと思い
ますので、今回はそれ以後の変化を検討してみます。


CapD20111013_2.png

第5図から、後手は(1)△6六歩と(2)△6六角がよく指されています。(△8二玉
や△3三角は後手が悪い。)


(1)△6六歩

△6六歩の取り込みには、A.▲6七歩と合わせる手や、B.▲3五歩が有力です。

A.▲6七歩に△6三銀引 (第6図)

以下、▲6六歩 △7四飛 ▲6七銀  △6五歩 ▲5六金 (第7図)

先手は▲5六金と上がるのが力強い受けです。厚みを生かして指せば、先手良しで
しょう。▲6七銀の手では、▲6五銀も考えられます。


CapD20111016.png

A.▲6七歩に△5五銀(第8図)

▲5五同銀右 △5五角 ▲同銀 △6七歩成り ▲8六角(第9図)

△5五銀は勝負手です。角を切って△6七歩成りに賭けますが、やや無理筋だと思
います。もし、先手が飛車先歩突き型でなく、▲8六歩と突いてあれば、▲8六角
と逃げられないので、△5五銀とぶつける手は有力となります。


CapD20111013_4.png

B.▲3五歩に△3二飛(第10図)

第10図は、女流の斎田-中村戦(2010.12)と類似局面です。(先後の違いあり)

次に▲2八玉が自然ですが、△6七歩成り ▲同銀に△4五銀(第11図)の攻めが
成立するかどうかは微妙な感じです。他には、△4四歩 ▲同歩 △4五歩や、△
4三金~△6二飛として攻める手段があります。


CapD20111013_5.png

(2)△6六角

△6六角には、A.▲6七歩、B.▲3五歩、C.▲3六歩などが考えられます。△6
六角に▲同角 △同歩 ▲7七角は、△2二角と打って(1)Aの変化と合流します。
 
 A.▲6七歩 △7七角成 ▲同 桂 △6六歩 ▲同 歩 △5九角
   ▲7八飛 △6七歩 ▲同 銀 △3八飛成 (第13図)

この手順は、24高段者の実戦からです。△6七歩~△3八飛成の強襲が鋭いです。
▲同玉なら△6八金、▲同飛なら△3七歩打ちで後手有利でしょう。


CapD20111013_6.png

B.▲3五歩  △3二飛(第14図)

▲3五歩と押さえられて、△7七角成りとしてから△3二飛と引くか、また△2四
飛と横に逃げるかは迷うところです。後手が攻めきるのは容易ではないと思います。

C.▲3六歩 △7七角成り ▲同桂 △6六歩 ▲3七桂(第15図)

▲3六歩も▲3五歩と同じく、厚みを築いて飛車を圧迫するのが狙いです。この進
行も先手十分の形勢でしょう。


菅井流の仕掛けは、浮き飛車でなく△3二飛や、△4二飛の形からも指されています。

CapD20111013_7.png



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2010.10.26 / Top↑
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