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将棋世界3月号の『<新>イメージと読みの将棋観』では、先手三間飛車対中飛車左
穴熊(第2図)が取り上げられていました。

これはプロの対局ではほとんど指されていませんが、アマの大会などでは遭遇率が
高い戦法です。杉本七段の『相振りレボリューション』には、先手中飛車対後手三間飛
車の形で、東大流中飛車左穴熊として紹介されています。

トッププロ棋士の方々は、これは良い作戦だと思えないという意見が多かったです。
将棋倶楽部24高段者のデータを見ても、先手の勝率は約6割となっていました。漠然
と組み合ってしまえば、堅さ負けする可能性が高いのですが、対策を考えておけば十
分戦えると思います。

今回は序盤の基礎知識として、△4五角問題と△5六歩問題について考えてみます。


初手からの指し手
▲7六歩 △3四歩 ▲7五歩 △5四歩(第1図)

CapD20130208.png

△4五角問題

第1図からの指し手①
▲7八飛 △8八角成り ▲同銀 △4五角 ▲8五角(第3図)

△5四歩は、▲6六歩を強要しています。▲6六歩を突かせれば、杉本七段が対左穴
熊で1番の急所と書いている6七歩・6六銀型には組めなくなります。

第1図から角道を止めないで▲7八飛と振るのは、角交換から△4五角と打たれてよく
ないというのが定説です。

といっても、第3図はほぼ互角で、24高段者の先手勝率は8勝4敗 0.677と、先手が
勝ち越していました。(プロの公式戦データでは 1勝3敗)高段者で▲7八飛と指す方
は、研究されているからこの数字なのかもしれません。

第3図からの指し手
△8四歩 ▲6三角成 △5二金右 ▲6四馬 △6二飛 ▲4六馬 
△6七角成(第4図)

『島ノート』では第3図から△2七角成りが必然と書かれていました。しかし、最近の定
跡書では△8四歩以下の進行が最善として解説されています。

第4図からは、▲6八歩 △6六馬と進みますが、詳しい変化は省略します。

CapD20130208_1.png

第1図からの指し手②
▲6六歩 △5二飛 ▲7八飛 △5五歩(第6図)

乱戦を避けるためにも、第1図では▲6六歩(第5図)と突くのが無難でしょう。後手
は、△5二飛~△5五歩(第6図)と位を取ってきます。先手の5六銀型を阻止すると
ともに、角道を止めて穴熊に組みやすくしています。

CapD20130208_2.png

第6図からの指し手を24高段者のデータで調べると、(1)▲4八玉と(2)▲6八銀がほ
とんどでした。

▲7四歩は豊島七段が指摘していた手です。これには、△同歩と取らずに銀を上が
って受ける手が考えられ、以下▲4八玉 △5四飛 ▲7三歩成り △同銀(第7図)
の進行が一例で、一局でしょう。▲5八金左もありますが、まだ左金は6九にいた方
がよいと思います。

       24高段者のデータ(第6図) 

CapD20130228.png

CapD20130208_4.png


△5六歩問題

▲4八玉または▲6八銀と指した時に、後手から△5六歩と突かれる手が気になるかと
思います。左穴熊にするなら突かない方が良いのですが、△5六歩と指された時の対
処を考えてみます。

(1)▲4八玉(第8図)

第8図からの指し手
△5六歩 ▲同歩 △同飛 ▲5八飛(第9図)

△5六歩と突かれた場合には、▲同歩 △同飛に▲5八飛とぶつける手があります。こ
こで飛車交換になれば先手がかなり手得になります。しかし、力戦になるのは覚悟し
なければなりません。

▲5八飛とぶつけないで、▲7六飛または▲6八銀(△6六飛には▲3八玉で良い)なら
穏やかですが、飛車先の歩を切られてつまらないでしょう。


参考文献
・将棋世界2013年3月号
・『島ノート 振り飛車編』  島 朗  講談社
・『相振りレボリューション』 杉本昌隆 マイコミ

CapD20130208_5.png

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2013.02.08 / Top↑
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