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CapD20120418.png

第1図は、前回第4図から▲4八玉と上がったところです。ここで後手の指し方を考
えてみますと、左の銀をどう使うかによって作戦が大きく分かれていきます。具体的
には、次の①~④の指し方が有力だと思います。

①△3三銀~△4四銀 

最近流行している指し方です。△4四銀の形は、先手の理想形である6六角・7七
桂型を牽制しています。▲6五歩と突いてくれば、△6四歩~△5五銀と攻める筋
があります。第2図(永瀬-矢倉戦 2010.6)がその例で、▲6四同歩 △5五銀 
▲3七歩 △6四飛と進みましたが、後手ペースでしょう。

CapD20120418_1.png

②△3三銀~△2四銀~△3五銀(先に△2四歩~△2五歩を突くこともある)

羽生-広瀬戦(2011.7.12)で指された形です。飛車の横利きを通したまま(先手に飛車
先の歩交換をさせない)で好形に組む狙いがあります。

③△5三歩~△5三銀 

橋本-羽生戦(2011.7.6)で指された形です。羽生-広瀬戦と23手目まで同一局面で進
行しましたが、後手は△5五歩と位を取り、△5四銀型の高美濃に組みました。(第5図)

CapD20120418_2.png

④△4四歩~△4三銀 

昔からよく指されている形です。



羽生-広瀬戦(2011.7.12)の続き

第1図から、
△2四歩 ▲9六歩 △2五歩 ▲3八玉 △3三銀 ▲4八金 △2四銀(第6図)

本譜は②になりました。飛車の横利きを通したままで、先手に飛車先の歩交換をさせ
ない指し方です。

△2四銀のところでは、▲6五歩と突かれる手が気になります。しかし、これには△7
七角成り ▲同桂に△3五銀と上がり、▲2三角 △2四飛 ▲4五角成りには、
△4四角(第7図)で大丈夫です。以下、▲6八金(▲7八金) △3三桂 ▲5六
馬で、馬を作られますが、先手十分だと思います。

CapD20120418_3.png

第6図から、
▲5八金上 △3五銀 ▲7五歩 △2四飛(第8図)

△3五銀で後手は好形になり、広瀬七段は作戦勝ちと認識していたようです。しかし、
△2四飛がまずく、「作戦勝ちをフイにしてしまいました。」と自戦解説には書かれてい
ます。普通に△2六歩から歩の交換をするか、△1四歩と端歩を突いておいた方がよ
かったようです。

第8図から、
▲6八角 △1四歩 ▲5六歩(第9図)

次の▲6八角が機敏な一着でした。▲6八角に△2六歩と指すのは、▲同歩 △同
銀に▲5六歩で後手困ります。第9図から△3四飛と戻りましたが、ここでの手損はか
なり大きいのです。

相振り飛車で引き角にして3五の地点を狙う指し方は、本局以後よく見かけるようにな
りました。(対三間飛車に有力で、相三間飛車でも指されています。)

CapD20120418_4.png


飛車先の歩交換をする手筋

第9図から、
△3四飛 ▲7四歩 △同歩 ▲8四歩 △同歩 ▲同飛 
△8三歩 ▲8五飛(第10図)

先手は飛車先の歩交換をしたいのですが、ずっと飛車の横利きが通っているので、▲8
四歩と突けません。ここで、▲7四歩と突き捨ててから▲8四歩がちょっとした手筋です。
▲7四歩は、3五の銀が角で狙われているので、△同飛とは取れないのです。後手
は一歩得になりますが、△7三銀とは上がれない形なので、このままでは傷になる可
能性もあります。

この手筋は第11図のような形でも応用が利きます。飛車先の歩交換ができないままだと
作戦負けになるので、ぜひ覚えておきたい手筋です。

▲8五飛と中段に引いたのは、銀取りに当てて先手を取るためです。第10図は難しい形
勢です。以後の指し手は棋譜をご覧ください。

※将棋世界 2011年9月号 広瀬七段の実戦解説を参考にしています。

CapD20120418_5.png



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