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羽生-広瀬戦に見る最新の相振り飛車(向い飛車対三間飛車)

第1図から先手向い飛車対後手三間飛車になる形は、以前ブログで書いた時よりも、
指し方が進化しています。昨年の羽生-広瀬戦(王位戦第1局2011.7.12)が参考
になりますので、その序盤を見ながら注意点を整理してみたいと思います。

初手から、
▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △3二飛(第1図)

3手目に▲6六歩と角道を止めれば、△3二飛と回って相振りにするのが有力とされ
ています。2004年頃には、△3三角から後手が向い飛車にする指し方がよく見られま
したが、最近ではほとんど指されなくなりました。

△3二飛が主流になった理由は、①後手だけ角道が通っている ②後手が先に飛車
先の歩の交換ができる(△3三角戦法では、先手に矢倉に組まれて、飛車先を交換
できない)ことにより、後手が主導権を握りやすいからでしょう。

データ面からもそのことは裏付けられます。第1図の局面を、約5万局の棋譜集で2009
年~2011年の公式戦について調べると、 後手57勝47敗 後手勝率 0.548
(※ただし2011年は後手が18勝17敗と拮抗している)となっており、後手の勝率が高い
です。

CapD20120414.png

第1図から、
▲7七角 △6二玉 ▲7八銀 △3五歩 ▲6七銀 △3六歩(第2図)

第2図のタイミングで△3六歩と突くのは早いようにも感じます。(この対局の6日前に
指された橋本-羽生戦でも同一局面となり、ここで△3六歩と突いています。)なぜ
なら、▲同歩 △同飛に▲3八飛とぶつける手があるからです。

これには△3二飛と引いて一局ですが、先手も望まない展開かもしれません。その順
が気になるなら、先手の飛車が▲8八飛と動いてから△3六歩と突くのがいいでしょう。

後手は、三間飛車+美濃囲い△7一玉型が主流

第2図から、
▲同歩 △同飛 ▲8八飛 △4二銀 ▲8六歩 △7二銀 
▲8五歩 △7一玉(第3図)

このあたりの手順には、お互いのかけ引きを感じます。早く飛車の位置を決めるのは作
戦的に損
なので、後手は3六に飛車を置いたまま玉を囲っています。先手も相手の飛
車の動きを見て囲いを決めたいので、▲3七歩を打たずに駒組を進めています。

後手の陣形は、三間飛車+美濃囲い△7一玉型が主流になっています。対して先手
は、矢倉に組んだら菅井流がある、美濃囲いは端攻めが気になるということで金無双か
▲3八金型が多い
ようです。

CapD20120414_1.png

第3図から、
▲2八銀 △3四飛 ▲3七歩 △5二金左(第4図)

▲2八銀と上がった時に、△3四飛と浮き飛車に構えました。このタイミングで飛車を
引けば、先手は矢倉にしづらいのです。以前は、▲5八金左~▲4六歩~▲4七金
と矢倉を目指し、後手は浮き飛車にしないで第5図のような駒組から矢倉崩しを狙う
のが普通でした。しかし、的確に受けられると攻めきるのは大変でした。

数年前から、第6図の菅井流の仕掛けが登場し、これが有力となりました。この形で
は、8筋の歩を伸ばしているので囲いが間に合わず、菅井流の攻めが強力です。


CapD20120414_2.png

3六飛のまま待機した場合の注意点

△3四飛と引いた手で先に△5二金左とするのは悪手です。 ▲8四歩 △同歩 
▲8五歩の継歩から十字飛車の筋があるからです。

3六飛のままでいた場合には、これはうっかりしやすい筋です。第7図は佐藤-丸山戦
(2011.12)
からですが、なんとA級順戦でこれが出てしまいました。(指し直し局で持
ち時間が少なかったこともあると思います。)

第7図から、
▲8四歩 △同歩 ▲8五歩 △5五銀 ▲8四歩 △8二歩(第8図)

丸山九段は、▲8四歩に△8二歩と謝りましたが、もちろん予定外だったでしょう。
序盤でこの傷は大きすぎます。

CapD20120414_3.png

先手は▲3七歩と打ちました。これは矢倉にしないで金無双にするということです。第
4図から後手は、左の銀をどう使うかで作戦が大きく分かれます。

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2012.04.14 / Top↑
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