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第1図は、先日放送されたNHK杯 菅井-井上戦からです。

この局面は、『久保の石田流』のp61 第17図と類似しています。ここから、先手
がどう指すのかは難しいところで、△5四歩に▲4六銀と引いて戦う実践例が3局
解説されています。

しかし、最近は後手が△5四歩を保留し、△4四歩~△4三角と飛車を狙う指し方
が増えているようです。

ここから、▲5六歩 △4四歩 ▲5七角 △4三角 ▲7四歩と進行したのが、
『升田式石田流 1』で紹介した永瀬-村山戦(2011.5)です。(一筋の端歩の交換有
り)


▲6六飛と指して、後手に5四歩型を強要させる

菅井五段は、▲6六飛(第2図)と寄りました。次に△4二金などとすると、▲4
六角や▲7四歩があり、先手よしとなります。なので、△5四歩は必然です。


CapD20110914.png

第2図から

△5四歩 ▲4六銀 △4四銀 ▲1六歩 △1四歩 ▲7六飛(第3図)

結局、飛車は▲7六飛と戻ることになります。手損のようですが、先手の狙いは△
5四歩と突かせる
ことにあります。この指し方は、久保-佐藤戦(2010.8)で久保二
冠が指しています。

第3図は、作戦の分岐点です。久保-佐藤戦では、後手は矢倉に囲い、先手は▲3
六歩~▲3七銀~▲1八香と穴熊を目指しました。(第4図)▲5六歩と突いて、
▲5七角や▲4八角、▲6六角などを狙う指し方もあります。


CapD20110914_1.png

第3図から、

△4二金直 ▲6六歩 △5五歩 ▲9六歩 △8二飛 ▲6七角(第5図)

菅井五段は、▲6六歩~▲6七角と独特の構想を見せました。解説されていた渡辺
竜王は、▲6七角を「一手で(後手が)嫌になっちゃう手。」と評していました。
3四の歩を守る手が難しいのです。△3三金や△3三玉とは受け難く、△3三銀は
5五の歩を取られてしまいます。

菅井五段は、7月の大石四段戦でも似た局面で▲6七角(第6図)を指しています。
似た形で▲6七角と打った実践例は少ないのですが、実は、『升田式石田流 2』
で紹介したように、升田九段が大山名人戦で指しています。


CapD20110914_2.png

井上九段は、△3五歩(第7図)と逃げました。

▲8五桂ポンの筋がある

渡辺竜王は、この局面で、▲8五桂と跳んで先手よしと解説されていました。以下、
△同飛と取れば、▲8六飛とぶつけて飛車交換になりますが、3四の地点が開いて
いるのが大きく
、先手が指せるようです。

△8九飛には、▲7一飛(第8図)の打ち込みが、▲2三角成りからの寄せを見せ
た厳しい手になります。


CapD20110914_3.png

第7図から、

▲5六歩 △3四角 ▲6五歩 △同歩 ▲5五銀(第9図)

菅井五段は▲8五桂は見送り、▲5六歩と突きました。これは自然な手でしょう。
△3四角に▲6五歩と突き捨てて、▲5五銀から捌きに出ました。

△同銀 ▲同歩 △6七角成り ▲同金 △7八角 ▲6八歩(第10図)

角交換から△7八角と打たれて、逆襲されたかにも思えますが、▲6八歩と受けて
大丈夫です。後手は玉形が悪く、先手には、▲5四歩や▲6五桂、▲7一角などの
手があり、不満のない分かれだと思います。


CapD20110914_4.png



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2011.09.14 / Top↑
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