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先日行われた大和証券杯女流最強戦 岩根-中井戦は、ノーマル三間から石田への
組み換えになりました。序盤で中井六段が△6四銀と石田を牽制し、参考になる局面
がありましたので取り上げてみたいと思います。

第1図は、岩根二段が▲7五歩と突いたところです。この手に対しては、△9四歩と
指すのが、▲6八角~△8四飛と先手の飛車先交換を阻止した時に、▲9五角とされ
ない為の先受けです。ある程度強い方はそう指します。

しかし、中井六段は△9四歩を省略して、△1一玉と指しました。第2図のように、
居飛車が6一金・5三銀型の時には、先手が▲7四歩と突いてくれば△6四銀と出て
反撃する手があり、端歩を省略できるのです。


CapD20101127.png

第2図から▲7六飛と浮くのは、△6四銀と引かれ(変化図1)、次に△4二角が
あるので困ります。

▲7四歩は、△同歩 ▲同飛に、△6四銀があります。これは、この後の進行に似て
いますのでそこで説明します。

実戦では、第2図以下、▲5六歩 △1四歩 (第3図)となりました。


CapD20101127_1.png


第3図から▲7六飛は、

△6四銀 ▲5七角 △4二角 ▲6五歩 (変化図2)と指す手がありますが、

以下、△同銀 ▲7九飛 △8六歩 ▲7七桂と進めば銀は取れるものの、微妙
な形勢だと思います。

岩根二段は、▲7四歩 △同歩 ▲7四飛と指しました。 

ここで△6四銀(第4図)が後手の狙いの手で、この変化に自信があれば、第1図の
△9四歩は省略できるのです。


CapD20101127_2.png

第4図から、先手はどう指したらよいのか悩ましいところです。

▲7六飛には△4二角や△7五歩が気になります。▲7八飛と引くのでは石田流を放
棄するのでつまらないでしょう。

実戦は、▲7六飛と指しましたが、後手は△7三歩と打ちました。

以下、▲4六角 △5五歩 ▲7七桂 △4二角 (第5図)

と進みました。次に、△6五銀があるので先手困ったかに見えます。しかし、▲6五
桂が当然の反撃で、少し進んで第6図となりました。

後手は飛車を成り込みましたが、第6図の形勢判断は難しいところです。後手は取れ
る駒がなく、穴熊も中途半端です。解説の佐藤五段は、先手持ちとコメントされてい
ました。実戦は大熱戦の末、中井女流が勝利しました。

CapD20101127_3.png


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2010.11.27 / Top↑
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