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CapD20121028.png

第1図は、先日の順位戦、鈴木大-広瀬戦(2012.10.18)からです。ありそうでなかった
局面で、公式戦データベースを調べても、同一局面はありませんでした。前回テーマ
図と似ていますが、後手が飛車先を8四歩で止めている のが工夫です。そのため後
手番になっており、▲6五歩と仕掛ける手が間に合わなくなっています。

第1図から、
△7二飛 ▲8六飛 △8二飛 ▲7六飛 △7二飛(第2図)

第1図で△8五歩や△5四歩、△4二金なら、▲6五歩といく手がありそうです。しか
し、後手は△7二飛と袖飛車にしてきました。△7二飛の形では、先手から攻めるこ
とはできません。

▲8六飛の揺さぶりには△8二飛と戻しました。以下、千日手模様になりました。(7六
飛・8二飛の形になれば、その瞬間に▲6五歩と勝負してみたいのですが、その形を
作らないように後手は指しています。)

第2図から、
▲8六飛 △8二飛 ▲4六歩 △9三桂(第3図)

▲4六歩で手を変えましたが、まだ千日手が打開できたわけではありません。手が詰
まれば、また可能性が出てきます。

後手は、△9三桂と端に桂馬を跳ねました。この手は裏桂とも呼ばれるようです。


CapD20121028_1.png


◇裏桂からの石田崩し

石田崩しは、棒金が有名ですが、9三桂+8四歩の形から、桂を交換して端攻めをす
る手も、昔から指されています。第4図は、米長-大山戦(1974年)からです。

第4図から、
▲5六銀 △8五桂 ▲同 桂 △同 歩 ▲1九玉 △9五歩 ▲同 歩 △同 香 
▲8八角 △9八歩 ▲9四歩 △9二飛 ▲7七角 △8四桂(第5図)

▲5六銀に△8五桂と仕掛けました。桂交換となった後、飛車を下に引けば△9五歩が
あるし、角を逃げれば△7四歩があるので、先手は動きにくい形になっています。

▲1九玉に△9五歩が厳しい手です。△8四桂からの攻めも浮かびますが、先に端歩を
突くのが筋なのです。▲同 歩 △同 香に▲9六歩は、△8四桂があります。▲8八角
に△9八歩と打たれ、第5図となりましたが、後手がかなり優勢でしょう。


CapD20121028_2.png


◇後手から千日手を打開

鈴木-広瀬戦に戻ります。

第3図から、
▲7六飛 △7二飛 ▲9八香 △4二金右 ▲3六歩 △8五桂(第7図)

お互い動き難い形なのですが、広瀬七段は△8五桂と勝負に出ました。

実は、今年8月の佐藤和-斉藤慎戦(第6図)で、似た局面(△8五桂でなく△5四歩
と突けば同局面)になっていますが、その対局は千日手になっています。千日手に
なるかどうかの局面で、後手が打開に出たのは相当な勝算があったからでしょう。


CapD20121028_3.png


第7図から、
▲同 桂 △同 歩 ▲4五銀 △1二玉 ▲5六銀 △9五歩 ▲同 歩
△同 香 ▲7九角 △8四桂(第8図)

▲4五銀は、▲3五歩 △同歩 ▲3四桂の攻めを狙っています。後手は△1二玉と
早逃げしました。なので▲5六銀と戻りましたが、△9五歩から、米長-大山戦と同じ
ような手順で攻めました。

香を成らずに△8四桂と打ったのは、▲9六飛と回られる手を嫌ったのでしょう。

第8図から、
▲7八飛 △9八香成 ▲同 飛 △9七歩 ▲6八飛 △7六香(第9図)

一方的に攻められて、第9図となりました。先手がつらそうな形勢です。以下、いい
ところなく、92手で投了となってしまいました。

この将棋を見ると、第1図では、既に先手が作戦負けなのかもしれないと思うのです
が、実際はどうなのでしょうか・・・


CapD20121028_4.png




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2012.10.28 / Top↑

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