上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
◇永瀬-高崎戦(2011.2.15)の進行  先手指せるか?

前回の第10図から、
▲2六飛(第1図)

30手目までは、久保-佐藤戦(2010.2.5)と同一進行です。

△6五角に▲2六飛と逃げたのが永瀬五段の工夫(実は、佐藤九段の自戦解説に有
力と解説されている。)で、2三の地点を受ける一手が必要になり、後手の攻めを一手
遅らせる効果があります。

第1図から、
△8七角成 ▲7九金 △2二銀 ▲7六角 △同馬 ▲同飛 △6五角(第2図)

この将棋も、6五に打った角のラインを活かしての端攻めに注意しなければなりません。
先手は、▲7六角と馬を消しにいきますが、再度△6五角と打たれました。

CapD20120819.png

第2図から、
▲6六飛 △7五金 ▲3六飛 △8七角成 ▲3四飛 △9四歩 ▲1六歩 
△9五歩 ▲1五歩 △9六歩  ▲8八歩 △6五馬 ▲1六飛(第3図)

後手は、△7五金と手厚く指しました。以下、久保-佐藤戦と同じく、後手は9筋を
攻めましたが、▲1四歩~▲1五歩~▲1六飛と2枚の飛車が働く展開になり、先手
不満ないでしょう。▲1六歩に△1四歩と受けるのは、3四に飛車がいるので▲1五歩
が嫌味になります。

なお、高崎五段は、著書『よくわかる石田流』の中で、38手目は△6五角ではなく
4四角
を推奨しており、「先手は駒得でも、1八飛の働きが悪く、難解ながらも後手
持ち」と解説しています。

CapD20120819_1.png

◇杉本-森下戦(2011.8.5)の進行  難解

第2図から、▲6六飛に△5四角(第4図)

永瀬-高崎戦(2011.2.15)と同手順で39手目まで進みました。森下九段は、ここで△
7五金ではなく、△5四角(第4図)と引きました。馬は作れなくなりますが、金を持ち駒
にして指していく方針です。

第4図から、
▲7八金 △6二金 ▲8六飛 △6四歩 ▲1六歩 △1四歩(第5図)

本局は、▲1六歩に△1四歩と突き合っています。先手は、飛車の活用と玉の囲い方
課題です。

CapD20120819_3.png

銀を3七に動かして、▲3八飛~▲3九飛~▲8九飛(第6図)と活用する展開になりま
した。難しい将棋ですが、いい勝負だと思います。

CapD20120819_2.png


◇鈴木大-畠山戦(2012.7.5)の進行  先手が勝利したが、難解か?

先日の鈴木大-畠山戦(2012.7.5)では、鈴木八段が23手目に▲6六飛(第7図)の新
手を指しました。

第7図から、
△7二金 ▲3六歩 △4五桂 ▲3九金 △同角成 ▲4八角(第8図)

▲6六飛は、△6五角から馬を作られるのを防ぐとともに、将来、角を手持ちにされた時の
△5五角などに、あらかじめ飛車に紐をつけています。

△7二金では△1九角成りも考えられます。以下、▲同飛 △1八角成り ▲6三飛成
り △6二香 ▲7四龍の進行は、かなり際どい勝負だと思います。

▲3六歩は、▲3七銀や▲3五歩の狙いですが、△4五桂が5七の地点を狙って厳しそ
うです。以下、先手が後手の攻めをどのようにして受けきるかという展開になりました。

▲4八角と打った局面は、難しい形勢だと思います。

CapD20120819_4.png

第8図から、
△2八金 ▲3九角 △同金 ▲4八玉 △3八金 ▲同飛 △5五角(第9図)

△2八金では、△4八馬 ▲同玉 △5五角(変化図)と攻める手も有力で、本譜と比
較すると、1八の飛車を働かせていない分、後手が得をしているかもしれません。

第9図からは▲4六角と受けて、難解な応酬が続きましたが、先手が勝利しています。



3手目▲7五歩に対して、角交換された時に▲同飛と取る変化を調べてみましたが、永
瀬五段や鈴木八段の新手で、先手は十分戦えそうです。しかし、力戦模様になる可能
性が高く
、力がないと指しきれないと感じます。

参考文献
将棋世界2010年4月号 佐藤九段の自戦解説
『よくわかる石田流』 高崎一生著 マイコミ

CapD20120819_5.png




1つでも役に立つことがありましたら、クリックしていただければ幸いです。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へ
にほんブログ村




スポンサーサイト
2012.08.19 / Top↑

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。