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第1図以下の指し手
▲6五歩 △同歩 ▲同桂(テーマ図)

CapD20130720.png

テーマ図から、③△9九角成り

△9九角成りは有力です。以下▲7四歩 △同銀に、▲5三桂成りまたは▲5三角成り
は、△7五香の痛打があります。なので、▲7三桂成りと攻めます。

ここで、(1) △8四飛(第2図)と浮いたのが戸辺-堀口戦(2012.10)です。しかし、この
手は疑問だと思います。

第2図以下の指し手
▲7四歩 △8六歩 ▲同飛 △同飛 ▲同角 △5四銀 ▲8二飛(第3図)

飛車先が重いですが、△9八馬に▲7五角を用意した▲7四歩が好手です。後手の△
8六歩は仕方のない手で、飛車交換から▲8二飛と先着して先手ペースでしょう。実戦
も、59手で先手が快勝しています。

CapD20130720_1.png

▲7三桂成りには、(2)△同桂と取るのが正解で、続いて▲7四歩(第4図)と指した局
面が分岐点となります。

CapD20130720_2.png

第4図では、 (a)△7二歩 (b)△同銀 (c)△9八馬 (d)△6四桂 (e)△7五歩
などが考えられます。

(a)△7二歩は疑問手で、▲7三歩成り △同歩 ▲同飛成り(第5図)に△7二飛とぶ
つけるのは、▲同龍 △同銀 ▲7九飛で先手優勢です。

(b)△同銀は勝負手ですが、▲同飛 △6三金 ▲7九飛 △9八馬(第6図)に、▲6
四角 △7四歩 ▲5五角または、▲5三角成り △同金 ▲7三飛成りで先手が指せ
るでしょう。

CapD20130720_3.png

(c)△9八馬(第7図)は有力です。以下、▲7三歩成り △9七馬 ▲6三と △同金 
▲7一飛成り △6四馬 ▲5五桂(第8図)で難解でしょう。

CapD20130720_4.png

(d)△6四桂(第9図)も難しい手です。(1)▲7三歩成り △7六桂 ▲8二との進行は
先手自信ないかもしれません。(2)▲7九飛と引き、△9八馬 ▲6四角 △同銀 ▲7
三歩成り(第10図)と進めば、先手やや良しだと思います。

CapD20130720_5.png

(e)△7五歩(第11図)は手筋で、『石田流の基本 本組みと7七角型』に本筋として解説
されている手です。

CapD20130720_6.png

永瀬-北浜戦(2012.7)の進行

第11図以下の指し手
▲7九飛 △9八馬 ▲7五角 △8八馬 ▲7三歩成 △7九馬 ▲8二と △8八馬 
▲9一と △7九飛 ▲9三角成(第12図)

△7五歩を▲同角なら△6四銀、▲同飛なら△9八馬 ▲7三歩成り △9七馬で先手
がまずいです。なので▲7九飛と引きましたが、大駒の取り合いになりました。

実は、51手目▲9一とまでは戸部先生の本に解説されており、ほぼ互角と書かれてい
ます。以下、△7九飛 ▲9三角成りと進んだ第12図は、飛車を先着されているものの、
後手は歩切れなので先手が少し良さそうです。

参考文献
『石田流の基本 本組みと7七角型』 戸辺六段著 浅川書房



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2013.07.20 / Top↑
CapD20130718.png

第1図以下の指し手
▲6五歩 △同歩 ▲同桂(テーマ図)

これは戸部先生の『石田流の基本 本組みと7七角型』に解説されている仕掛けです。
将棋世界12月号、勝又六段の講座でも取り上げられ、佐藤紳哉六段の「研究会では居
飛車がやれると思っていたが、感想戦で調べてみたら振り飛車がやれる変化が多かっ
た。」というエピソードが書かれていました。

この形を避ける為に、後手は飛車先を8四で止めたり、6二金型にする工夫が見られま
した。しかし、最近、橋本-丸山戦(2013.6.18)で指されて、後手が勝利しました。
テーマ図以下の手順を再点検してみたいと思います。

テーマ図からは、①△6四銀 ②△6四歩 ③△8四飛(橋本-丸山戦) ④△9九
角成り(戸辺-堀口戦・永瀬-北浜戦)
 などが考えられます。

このうち①△6四銀は、▲7四歩(第2図)で先手良し。②△6四歩は、▲7三桂成り 
△同桂 ▲7四歩(第3図)で後手困るので、③と④を検討します。

CapD20130718_1.png


テーマ図から、③△8四飛 橋本-丸山戦の進行

△8四飛(第4図)は、『石田流の基本 本組みと7七角型』には、▲7四歩 △同歩 ▲
5三桂成り(第5図)で「先手の攻めが続く」と解説されている手です。それで後手が良
くないと考えていましたが、丸山九段がその通りに指したので、実際はいい勝負なのか
もしれません。

CapD20130718_2.png

第5図以下の指し手
△9九角成 ▲5二成桂 △同銀 ▲7九飛 △3三馬(第6図)

先手は金を取りましたが、桂と香の二枚換えになっています。後手の馬付き銀冠は堅
く、形勢難解でしょう。

少し進んで第7図となりました。この局面は、振り飛車がうまく攻めたように思います。
65手目、▲3一金~▲2一金の攻めが、やや甘かったのかもしれません。

CapD20130718_3.png




参考文献
・『石田流の基本 本組みと7七角型』 戸辺六段著 浅川書房
・将棋世界2012年12月号 勝又六段の講座


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2013.07.18 / Top↑
◇室谷-上田戦(2012.11.18)での▲6五歩の仕掛け

第1図は、先日の大和証券杯・女流最強戦からです。石田流対銀冠8四歩型になりま
した。△9三桂と跳ねたのを見て、室谷女流は▲6五歩と仕掛けました。

第1図以下の指し手
△同歩 ▲同銀 △6四歩 ▲7四歩 △同歩 ▲7三歩(第2図)

飛車が向かい合った形での▲6五歩は無理だと考えていましたが、▲7四歩 △同歩
▲7三歩がうまい手です。

第2図以下の指し手
△同飛 ▲6四銀 △同銀 ▲同角 △6三飛 ▲7四飛 △7三歩(第3図)

△同飛に▲6四銀が飛車当たりになります。▲7三歩には、△8二飛と逃げる手も有力
でした。以下、▲7四銀 △同銀 ▲同飛 △6三金で難解でしょう。

CapD20121128.png

実戦では、第3図から▲同飛成りと指しましたが、△同飛 ▲同角成りに△7七角成り
と馬を作られました。以下、▲7二飛と打ち、阿部五段はいい勝負と解説していました
が、第3図では▲7三角成りの方が勝るのではないかと思います。

▲7三角成りに△同飛は後手悪いので、△6九飛成り ▲9一馬(変化図)が順当でし
ょう。以下、①△6七歩には▲4一銀と攻めるか、▲5九銀と守るか。②△4二金右な
ら▲4六馬と引き、△6七歩に▲5六歩を用意します。いずれにせよ、先手が指せそう
な感じです。

CapD20121128_1.png


◇形の違いに注意

室谷-上田戦では、先手陣が9八香型、後手陣が5二金型なので、この仕掛けは成
立していますが、条件が揃わないとうまくはいかないようです。

△9三桂と跳ねた時に▲6五歩と突くのがポイントですが、鈴木大-広瀬戦(2012.10)
を例にして考えると、仕掛けるタイミングが2回ありました。

第5図で▲6五歩には、△8五桂と跳ねる手があります。以下、▲同桂 △同歩で、△
9九角成りと香を取られる手が残ります。9八香と先逃げしていないと大変だと思いま
す。

▲9八香 △4二金右と指して、第6図になりました。ここで▲6五歩は、室谷-上田
戦と同様に進み変化図となった時に、後手陣に離れ駒がありません。一手の違いで、
わずかに後手がよさそうです。

このように、形の違いで成立しなくなるので注意が必要です。

CapD20121128_2.png

※阿部健治郎五段の解説付き棋譜は、大和証券杯ネット将棋のページにあります。




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2012.11.28 / Top↑
11/13のC級2組順位戦では、三間飛車が10局も指されました。(相振り飛車を含む)
戦形もいろいろでしたが、やはり▲7五歩からの石田流が多いようです。全体として
は、三間飛車の5勝5敗でした。

阪口-中田戦 石田流本組み対銀冠 先手から▲6五歩 先手勝ち
中村亮-佐藤慎戦 石田流対右四間飛車 先手勝ち
横山-高見戦 石田流回避7六銀型対二枚銀 後手勝ち
菅井-斎藤戦 7七角型石田流対左美濃 持久戦型 後手勝ち
遠山-中座戦 石田流本組み対銀冠 袖飛車から△9三桂~△8五桂 後手勝ち
上野-小倉戦 居飛穴対ノーマル三間 向い飛車転換型 先手勝ち
門倉-神崎戦 初手7八飛対糸谷流右玉 先手勝ち
石川-増田戦 向い飛車対三間飛車 後手勝ち
川上-瀬川戦 中飛車対三間飛車 後手勝ち
伊藤-矢倉戦 三間飛車対5三銀型向い飛車 後手勝ち



菅井五段対斎藤四段戦は、全勝対決となりました。第1図は▲4五銀と出たところ
です。最近は、▲4六歩と突いて持久戦になることが多いですが、これはここから
戦いになる可能性がある手です。

この局面を見て、豊島七段は、「現局面で△2三銀を選ぶ確率は90パーセント」と
話されたそうですが、後手の指し手は△2三玉で、穏やかな進行となりました。

△2三銀なら▲6五歩と仕掛けて、
①△同歩 ▲7四歩 △同歩 ▲3六飛 △7七角成 ▲同桂 △8九角 ▲6五桂

②△3二金 ▲7四歩 △同歩 ▲3六飛 △3五歩 ▲同飛 △7七角成 ▲同桂 
 △3三歩

などの進行が予想されます。『石田流対左美濃 ▲4五銀~▲6五歩の仕掛け』
で取り上げてきた形とわずかに違うので、手順も変わってきます。難しい変化が多く、
先手が少し大変ではないかとも考えられているようです。

△2三銀と指していたら、菅井五段が▲6五歩からの仕掛けを決行していたか?そう
だとしたら、どのような手順で進めたかは興味あるところです。

第2図は終盤の局面です。一手前の△4七歩が好手で、後手が指せると見られてい
ました。しかし、ここで角が逃げているようでは飛車が2枚の先手にやられそうです。
斎藤四段は、ここから見事な寄せを決めて、6連勝としました。

CapD20121115.png




第3図は、阪口五段対中田七段戦からです。三間飛車の名手、中田先生が石田流を
受ける展開となりました。本組みに対して、最新形の銀冠+8四歩型で戦っています。
6二金が工夫で、戸辺流の△同歩 ▲同桂の攻めを消しています。しかし、△6二飛と
して受ける手がなくなっています。

第3図から、
△同歩 ▲7四歩 △同銀 ▲6五銀 △同銀 ▲同桂 △6四歩 ▲同角 △6三金
▲8六角 △6四歩 ▲7四歩 △6五歩 ▲7三歩成 △同金 ▲5三角成(第4図)

長く進めましたが、苦心の手順で攻めをつなげました。以下、△9九角成りと入られて、
先手の桂・香損ですが、後手の形が悪く、いい勝負のようです。結果は、先手が勝利し、
阪口五段も全勝をキープしました。


CapD20121115_1.png




参考サイト
・名人戦順位戦棋譜速報

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2012.11.15 / Top↑
CapD20121028.png

第1図は、先日の順位戦、鈴木大-広瀬戦(2012.10.18)からです。ありそうでなかった
局面で、公式戦データベースを調べても、同一局面はありませんでした。前回テーマ
図と似ていますが、後手が飛車先を8四歩で止めている のが工夫です。そのため後
手番になっており、▲6五歩と仕掛ける手が間に合わなくなっています。

第1図から、
△7二飛 ▲8六飛 △8二飛 ▲7六飛 △7二飛(第2図)

第1図で△8五歩や△5四歩、△4二金なら、▲6五歩といく手がありそうです。しか
し、後手は△7二飛と袖飛車にしてきました。△7二飛の形では、先手から攻めるこ
とはできません。

▲8六飛の揺さぶりには△8二飛と戻しました。以下、千日手模様になりました。(7六
飛・8二飛の形になれば、その瞬間に▲6五歩と勝負してみたいのですが、その形を
作らないように後手は指しています。)

第2図から、
▲8六飛 △8二飛 ▲4六歩 △9三桂(第3図)

▲4六歩で手を変えましたが、まだ千日手が打開できたわけではありません。手が詰
まれば、また可能性が出てきます。

後手は、△9三桂と端に桂馬を跳ねました。この手は裏桂とも呼ばれるようです。


CapD20121028_1.png


◇裏桂からの石田崩し

石田崩しは、棒金が有名ですが、9三桂+8四歩の形から、桂を交換して端攻めをす
る手も、昔から指されています。第4図は、米長-大山戦(1974年)からです。

第4図から、
▲5六銀 △8五桂 ▲同 桂 △同 歩 ▲1九玉 △9五歩 ▲同 歩 △同 香 
▲8八角 △9八歩 ▲9四歩 △9二飛 ▲7七角 △8四桂(第5図)

▲5六銀に△8五桂と仕掛けました。桂交換となった後、飛車を下に引けば△9五歩が
あるし、角を逃げれば△7四歩があるので、先手は動きにくい形になっています。

▲1九玉に△9五歩が厳しい手です。△8四桂からの攻めも浮かびますが、先に端歩を
突くのが筋なのです。▲同 歩 △同 香に▲9六歩は、△8四桂があります。▲8八角
に△9八歩と打たれ、第5図となりましたが、後手がかなり優勢でしょう。


CapD20121028_2.png


◇後手から千日手を打開

鈴木-広瀬戦に戻ります。

第3図から、
▲7六飛 △7二飛 ▲9八香 △4二金右 ▲3六歩 △8五桂(第7図)

お互い動き難い形なのですが、広瀬七段は△8五桂と勝負に出ました。

実は、今年8月の佐藤和-斉藤慎戦(第6図)で、似た局面(△8五桂でなく△5四歩
と突けば同局面)になっていますが、その対局は千日手になっています。千日手に
なるかどうかの局面で、後手が打開に出たのは相当な勝算があったからでしょう。


CapD20121028_3.png


第7図から、
▲同 桂 △同 歩 ▲4五銀 △1二玉 ▲5六銀 △9五歩 ▲同 歩
△同 香 ▲7九角 △8四桂(第8図)

▲4五銀は、▲3五歩 △同歩 ▲3四桂の攻めを狙っています。後手は△1二玉と
早逃げしました。なので▲5六銀と戻りましたが、△9五歩から、米長-大山戦と同じ
ような手順で攻めました。

香を成らずに△8四桂と打ったのは、▲9六飛と回られる手を嫌ったのでしょう。

第8図から、
▲7八飛 △9八香成 ▲同 飛 △9七歩 ▲6八飛 △7六香(第9図)

一方的に攻められて、第9図となりました。先手がつらそうな形勢です。以下、いい
ところなく、92手で投了となってしまいました。

この将棋を見ると、第1図では、既に先手が作戦負けなのかもしれないと思うのです
が、実際はどうなのでしょうか・・・


CapD20121028_4.png




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2012.10.28 / Top↑

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