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人類vs ponanzaの対局ですが、ニコ生での山本氏&豪華すぎるゲスト陣による解説が
とても勉強になります。三間飛車が多いのもうれしいです。


第1図は、ノーマル三間飛車対居飛穴の戦形で、先手が▲4五銀と玉頭銀に出たところ
です。

第1図以下の指し手
△8四飛 ▲1七桂(第2図)

玉頭銀に△8四飛は手筋の受けです。先手は▲1七桂と援軍を送りました。

5筋不突き型の居飛穴に対して、玉頭銀と▲1七桂を絡めて端攻めをする指し方は、2
4高段者の対局でも時々見られ、水面下では研究されている形だと思います。

CapD20130512.png

第2図以下の指し手
△2四歩 ▲2六歩 △5一金右 ▲2五歩(第3図)

第2図で△1五角と出てきたら、▲2五桂~▲6五歩を狙います。△2四歩は自然な受
けです。桂馬を活用する為に、▲2六歩~▲2五歩は当然でしょう。△5一金右のとこ
ろでは、△3二金または△3五歩も有力です。

第3図以下の指し手
△3二金 ▲6八飛 △4二金上 ▲2四歩 △同角 ▲2五桂 
△2三金 ▲6五歩(第4図)

ここで▲6八飛と指すのが大切な手です。角をどかして、待望の▲6五歩が入りました。
第4図は、角の睨みが厳しく、先手が面白いと思います。

CapD20130512_1.png

少し進んで第5図となりました。先手の駒が急所に利いていて、この攻めを受け切る
のは大変な感じです。以下、△同香 ▲同桂成 △同桂 ▲2五香と進みましたが、
先手大成功でしょう。

この対局の終局図が第6図です。この局面でponanzaにトラブルが発生して、先手が
時間切れ勝ちとなりました。しかし、第6図は山本氏も認めていたように先手がかな
り優勢で、△2八歩成りには▲6五歩が激痛です。

CapD20130512_2.png




この指し方のポイントとしては、

・5筋不突きの居飛穴に対して有効。5四歩型に▲5六銀は△5五歩がありますが、
 その場合は小倉流玉頭銀で。(将棋世界今月号、広瀬七段の講座と似た形です。)

・▲1一玉と入ったのを確認してから、玉頭銀に出る。

・玉は4八の位置が良い。囲いは▲3八銀あるいは▲5八金左で済ます。

・居飛穴が未完成のうちに仕掛ける。

・▲1七桂に△1五角は▲2五桂~▲6五歩、△2四歩には▲2六歩~▲2五歩。

・2次攻撃として、▲6八飛~▲6五歩の形を作る。


などがあげられます。銀や桂が出て行くタイミングや玉の囲い方は工夫する余地があ
ると思います。

手持ちのデータベースを調べてみると、三間飛車対居飛穴では、類似形は見つかりま
せんでした。四間飛車からでは、藤井-米長戦(2002.9)や長沢アマ-清水上アマ戦
(2006.5)などがありました。

藤井システムのようにプロが本格的に研究すれば、この指し方は無理筋になるかもし
れません。しかし、アマの対局では有力な指し方だと思います。棋譜館に参考棋譜が
ありますので、興味を持たれた方はご覧ください。

CapD20130512_3.png

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2013.05.12 / Top↑
美濃囲いに囲ってからの玉頭銀

(2)▲7六歩・▲5八金左型

▲7六歩のままで▲5六銀と出る形で、かなけんシステムと言われる指し方です。

第1図で居飛車はいろいろな手がありますが、△5五歩と突かれたら、▲4五銀と玉
頭銀に出ます。△8四飛には▲6五歩(第2図)と突くのが、この形での急所です。

CapD20120721.png

以下△3二金なら、▲6六角が7六歩型を活かした手で、△9四飛に▲7五歩(第3
図)で先手ペースでしょう。△3二金で△3五歩と銀はさみを狙う手(▲7五歩なら△
2四飛から△4四歩)には、▲6四歩(第4図)が好手で、△同飛には▲6八飛とぶつ
けて先手が指せると思います。

▲6六角のところでは、他に▲6八飛、▲6四歩なども有力ですが、▲5六歩は、3九
玉型なので指しにくいです。

この形は、所司先生の『三間飛車道場 第2巻』に、後手三間飛車で解説されていま
す。

CapD20120721_1.png

※参考棋譜


(3)神吉流

神吉七段が何局か指している形で、▲7五歩・▲5八金左型から▲3六歩を突いて玉頭銀
に出る指し方です。▲3六歩を突く意味は、▲4五銀に△3五歩の変化を与えない為です。

第5図から、
△5五歩 ▲4五銀 △8四飛 ▲9五角 △9四飛 ▲9六歩
△3二金 ▲2八玉 △5三銀 ▲7七桂(第6図)


第5図から、△5五歩 ▲4五銀 △8四飛に▲9五角は普通ですが、浮き飛車にしない
で▲7七桂と指しました。▲8五桂~▲7四歩を狙っており、面白い構想だと思います。

CapD20120721_2.png


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2012.07.21 / Top↑
美濃囲いに囲ってからの玉頭銀

(1)▲7五歩・▲5八金左型

▲5八金左と囲ってからの玉頭銀は、プロの実戦例は少ないのですが、24高段者の対
局では時々見かけます。

◇相手の出方を見て玉頭銀にする

序盤のポイントとして、次のようなことがあります。

①6七銀型(4三銀型)三間飛車の形から、▲7五歩と突いて相手の出方を見る。△
5四歩を突いてこない場合には、石田流への組換えを狙うのがよいと思います。5筋不
突きの時にも、玉頭銀に出る指し方もありますが、△8四飛と受けられて捌き辛くなり
ます。

②居飛車が△5四歩と突いて、△5三銀~△6四銀の石田封じが間に合うようなら石
田流には組みにくいので、▲5六銀(第1図)と出ます。

③▲5六銀に、△5五歩や△3二金なら▲4五銀と玉頭銀を仕掛けます。△4四歩や
△4四銀なら別の将棋になります。

◇△8四飛には▲9五角

第1図から、
△5五歩 ▲4五銀 △8四飛 ▲9五角(第2図)

△5五歩 ▲4五銀 △8四飛の時、銀が立ち往生してしまう可能性がありますが、
▲9五角
と出る手があります。

CapD20120715_1.png

第2図から、
△9四飛 ▲6八角 △3二金 ▲7六飛 △4二角 ▲6五歩(第3図)

次に△6四飛なら▲7六飛、△9四飛なら▲6八角または▲9六歩から▲7六飛と石
田流にする
のが一例です。△4二角~△6四銀の反撃に注意しなければいけませんが
、いい勝負でしょう。

▲9五角のところでは、いきなり▲6八角あるいは▲5九角と引いても一局(△5六歩
には▲7六飛)だと思います。

※参考棋譜



プロの対局では、村山-宮田戦(2004.12.6)が似た進行になっています。

第4図から、
▲1六飛 △1四歩 ▲2四歩(第5図)

▲1六飛には、△1四歩と角に紐をつけました。

CapD20120715_2.png

第5図から、
△同角 ▲2六飛 △3四飛 ▲7八金 △3三桂(第6図)

手筋の▲2四歩ですが、損得は微妙だと思います。△同歩には▲4六飛があるので、△
同角と取りました。以下、後手は石田流に組み、まずまずだと思います。

CapD20120715_3.png




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2012.07.15 / Top↑
門倉-深浦戦での玉頭銀は、居玉なので指しこなすのは大変そうです。居飛穴に対
する玉頭銀はいろいろありますので、簡単に紹介したいと思います。

小倉流玉頭銀

小倉流玉頭銀は、小倉七段が得意としていて、著書の『下町流三間飛車』に解説さ
れています。他のプロもこの形を指しており、優秀な作戦だと思います。小倉流玉頭銀
の特徴は、左の金は6九のままで仕掛けることで、▲5八飛から反撃する手を用意し
ています。

◇△5五歩には、▲4五銀~▲5八飛

第1図は、小倉-清水女流戦(2006.6)からです。▲3八銀と囲わないで▲5六銀と出
るのは、穴熊が未完成のうちに玉頭銀を仕掛ける為です。また、穴熊や袖飛車にする
余地もあります。

第1図から、
△5五歩 ▲4五銀 △8四飛 ▲5八飛(第2図)

△5五歩 ▲4五銀 △8四飛は、△8四飛 ▲4五銀 △5五歩でも同じになります。
△8四飛には、▲5八飛と回るのが小倉流です。▲5六歩からの反撃を狙います。

CapD20120705.png

◇▲5四歩の垂らしがポイント

第2図から、
△3二金 ▲5六歩 △同歩 ▲同飛 △1二玉 ▲5四歩(第3図)

△3二金と囲うのは自然な手です。▲同飛の局面で、後手の指す手が難しいです。実
戦では△1二玉と角筋を避けましたが、▲5四歩と垂らして先手が指しやすいでしょう。

△1二玉で、△8六歩 ▲同歩に手筋の△8八歩を狙うのは、やはり▲5四歩(第4図)
で先手好調だと思います。

CapD20120705_1.png




『下町流三間飛車』では、主に7五歩・2八玉・3九銀型からの玉頭銀が解説されてい
ますが、▲3八玉の位置、▲3八銀と囲った形、穴熊にした形などでの実戦例がありま
す。

居飛車が5筋の歩を突いてこない場合には、角を引いて石田流への組み換えが狙えます。

◇△5五歩を突いてこない形

小倉流玉頭銀は、先日の順位戦(小倉-中座戦 2012.6.19)でも指されました。この
対局では、△3二金 ▲3八銀の交換を入れてから玉頭銀に出ています。後手は△5五
歩ではなく△5三銀と上がり、▲4五銀に△3五歩(第5図)と伸ばしました。

▲5六銀に△5五歩なら、▲4五銀 △8四飛 ▲5八飛 △4二角 ▲6五歩 △3
三桂 ▲5五角(第6図)が一例です。これは、石川-増田戦(2010.7)の進行と同じで
す。

CapD20120705_2.png

第5図以下、
▲3四銀 △4二角 ▲6五歩 △1二玉 ▲1六歩(第7図)

△3五歩には、▲3四銀と角頭に出ました。▲6五歩に△4四歩や△4四銀なら、▲4
六歩で先手十分でしょう。△1二玉とかわしましたが、▲1六歩と端を突いて、先手不
満のない進行だと思います。

小倉先生は、5三銀型から△6四銀~△6五銀(第8図)と出る形も指されています。
▲5八金左と美濃囲いを完成させてからの玉頭銀は、また取り上げてみたいと思います。

CapD20120705_3.png



※参考棋書 『下町流三間飛車』 小倉 久史著 毎日コミュニケーションズ


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2012.07.05 / Top↑
先日のNHK杯戦では、門倉四段が三間飛車に振り、居飛穴に対して玉頭銀に出て、
面白い作戦を披露されました。

第1図は、居玉のままで5四に出た銀を△6五銀に進めたところです。これは、▲2六
飛で受かります。ここから△7四歩~△7三銀~△6四銀と右の銀も繰り出してきた
のが驚きの指し方でした。

CapD20120624.png

実はこの作戦を、門倉四段は奨励会二段リーグの時に試していました。(第3図)こ
の時には先手四間飛車でした。2枚銀で角を攻めながら、端に集中攻撃をして快勝
しています。

しかし、これは門倉四段のオリジナルではなく、1998年に藤井九段が指しており、そ
の対局を参考にしたのかもしれません。(第4図)しかも相手は、深浦九段でした。
(結果は、藤井九段の勝利。)

今回は、後手三間飛車でも通用するように、研究されていたと思います。

第2図では、△7五歩と突きたくなりますが、▲同歩 △同銀に、▲2四歩 △同歩
 ▲2五歩から十字飛車を狙う手があり後手がまずいです。四間飛車なら、△3二金
と受ける手があります。

CapD20120624_1.png

第5図では、△7五歩と勝負すべきでだったようです。▲同歩 △同銀に、▲2四歩
 △同歩 ▲2五歩には、二筋放棄で△8二飛から攻めます。以下、▲2四歩 △
4五歩 ▲2三歩成り △4四角 ▲2五飛に△8六歩(第6図)が進行例です。ま
だ後手が苦しいと思いますが、勝負形にはなっています。

CapD20120624_2.png

実戦では、第5図から△8二飛と指しました。次の▲7七金が力強い受けです。(第
7図)△4五歩 ▲6六銀に、△5四銀と引かなくてはならないようでは作戦失敗でし
ょう。

さらにここから、▲5八金~▲6七金右(第8図)と守ったのが絶妙の手順で、普通
に▲6九金~▲7八金~▲6七金上では一手遅くなってしまいます。

本局は、門倉四段が負けてしまいましたが、その後の順位戦では、初手7八飛で勝
利しています。(初手7八飛は、これで9勝2敗!)これからも、どんな将棋を見せて
くれるか楽しみです。

Cap20120624.png




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2012.06.24 / Top↑

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