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初手から、
▲7六歩 △3四歩 ▲7五歩 △1四歩 ▲7八飛 △8八角成
▲同銀 △3二銀(第1図)

石田流に対して4手目△1四歩に▲7八飛と振り、角交換から△3二銀とするのが西尾
です。菅井新手に対しても有力なこの△3二銀が、実戦で多く見られるようになりま
した。

第1図からは▲5八金左が普通ですが、△1五歩と端を詰められしまいます。佐々木慎
-金井戦(2012.8)
では▲1六歩 (第2図)の新手が指されました。順位戦棋譜速報にあ
る解説を見ると、この手は研究会などで指されている手なのだそうです。

▲1六歩に△6二銀などなら、▲5八金左で先手の主張が通ります。ここは当然△4五
角と指してくるでしょう。逆に、先手としては、△4五角と打たせても自信があるからこそ
の▲1六歩なのです。

CapD20120926.png

第2図から、
△4五角 ▲7四歩 △同 歩 ▲2二角(第3図)

△4五角に▲7六角や▲8五角の受けは成立しないので、▲2二角と打ち込みますが、先
に▲7四歩の突き捨てを入れました。

第3図から、
△1三香 ▲6六角成 △2七角成 ▲7四飛 △3三銀 ▲7七桂(第4図)

▲2二角には△1三香と逃げられるのが後手の強みです。▲6六角成のところで▲5五角
成りも考えられますが、△6七角成り ▲6八金で先手が少し自信がないかもしれません。
(その進行なら▲7四歩の突き捨てを入れない方がよいかも)

△3三銀に、▲7七桂と跳ねておくのが先手の狙っていた形でした。

CapD20120926_1.png

第4図で、△4二玉などと指したら、▲2二歩(変化図)で後手の負けになってしま
います。△3二金では、△1三香の形が悪形になります。

第4図から、
△1二飛 ▲6五馬 △7三歩 ▲7五飛 △5四馬 ▲8三馬 △1五歩(第5図)

この局面はかなり難解なようで、金井五段は、2時間40分の長考で△1二飛と指し
ました。この手は1三香の手を活かして端攻めを見せながら、▲6五桂に対して△6
二銀の受けを用意しています。(▲2二歩が利かない。)

以下も難しい応酬が続いて第5図となりました。△1五歩と攻めて後手ペースに見え
ますが、先手の駒の働きもよく、形勢は互角だと思います。結果は、先手が勝利して
います。

西尾流に対して▲1六歩は、△4五角からの乱戦は避けられません。手堅く指すなら、
やはり▲5八金左の方が安全だと思います。

CapD20120926_2.png



参考サイト 名人戦・順位戦棋譜速報


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2012.09.26 / Top↑
最新のプロの実戦例より

初手から
▲7六歩 △3四歩 ▲7五歩 △1四歩(第1図)

3手目▲7五歩に対して△1四歩は、先週、戸辺-高崎戦と永瀬-中村太戦で指
されました。後手が端歩で打診するこの指し方は、やはり増えているようです。

戸辺-高崎戦の進行

第1図から
▲7八飛 △1五歩 ▲4八玉(第2図)

戸辺-高崎戦(2012.5.15)では、第1図から▲7八飛に△1五歩 ▲4八玉となりま
した。

CapD20120525.png

第2図から
△8八角成 ▲同銀 △4五角(第3図)

▲4八玉は、角交換から△4五角と打たれても大丈夫ですよという手ですが、そのよう
に進みました。

第3図から
▲7六角 △2七角成 ▲4三角成 △3二銀(第4図)

△4五角には▲7六角で受けるのが定跡です。▲4三角成までは、阿部-矢倉戦と同
一進行です。以下の指し手は、棋譜が入手できないので不明ですが、▲5三馬 △5
二飛 ▲4四馬 △3三桂が進行例です。先手は△1六歩の攻めがあるのが気持ち悪
いところです。

戸部先生は、ブログで、「▲4八玉では、▲6六歩か▲5八金左が自然だった。」と書
かれていました。

※△3二銀以下、▲4四馬 △3三銀 ▲5五馬 △4二飛 ▲7四歩 △5四歩 ▲5六馬 △6二銀
 ▲3八金 △2六馬 ▲7七銀と進んだようです。


CapD20120525_1.png


永瀬-中村太戦の進行

第1図から
▲7八飛 △8八角成 ▲同銀 △3二銀(第5図)

永瀬-中村太戦(2012.5.18)では、▲7八飛に△8八角成と角交換してきました。
中村太六段は、次に△3二銀と指しました。
この手は西尾六段が初めて指した手で、▲1六歩なら△4五角で、▲2二角には△
1三香と逃げられます。

ここで△4五角と打つのは、第3図と似ていますが、事情が違ってきます。▲7六角 
△2七角成 ▲4三角成(第6図)と進んだ時に、△1五歩と詰めていないので端攻
めがありません。また、2七の馬と4三の馬を比較すると、先手の馬の方が、働きがよ
いので後手が面白くないとされています。

CapD20120525_2.png

第5図から
▲5八金左 △1五歩(第7図)

次に△4五角があるので、▲5八金左と守りました。ここで後手は端を詰めてきました。

第7図から
▲4八玉 △3三銀 ▲3八玉 △4二玉 ▲7七銀 △3二玉 ▲8八飛(第8図)

▲5八金左と上がったので、升田式石田流には組めません。先手は向い飛車に転換し
ました。▲7五歩と突いているので、後手に7四歩型に組まれないメリットがありますが、
7五の歩を狙われるリスクがあります。

角交換されていることと、後手が早く動いてきたので、囲いは美濃囲いにしています。中
盤戦以降、永瀬五段の相手玉の薄さをついた指し回しが印象的でした。

CapD20120525_3.png



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2012.05.25 / Top↑
③テーマ図から▲6六歩(第1図)

プロでの実戦例は5手目▲7八飛よりもかなり少ないですが、アマでは多く指されて
いる手ではないでしょうか。△4五角問題を避けるなら、先に▲6六歩が安全です。

CapD20120509.png

▲6六歩には、△1五歩が多い

第1図からの指し手を、プロ棋士と将棋倶楽部24高段者で調べてみると、△1五歩
が最も多く指されていました。サンプル数が少ないですが、プロでは後手が全勝、24高
段者では先手が全勝と極端な結果になっています。他には、△3二飛と△8四歩が有
力のようです。

CapD20120509_1.png

次の一手データ(24高段者)
CapD20120509_2.png

△1五歩には、やはり▲7八飛(第2図)でしょう。これは、『早石田に対する4手目△1
四歩の考察 1』の第5図から▲6六歩と突いた形と同じになります。

第2図からは、石田流対居飛車の対抗形になることが多いです。しかし、次に△3二飛、
△3五歩、△5四歩、△4四角などなら相振り飛車が考えられます。

CapD20120509_3.png

囲いをどうするか

玉側の端を詰められたら、永瀬-佐々木戦(2012.2)のように、穴熊を視野に入れな
がら駒組みを進める
のがセオリーです。(第3図)

しかし、急戦を仕掛けられそうな時には、美濃囲いにした方が安全です。久保-佐藤
戦(2012.2)
がその例です。(第4図)後手が急戦で来る可能性があるので、▲5八
金左を先に指し(囲いをまだ決めない)、△7二飛に対して▲3八銀と美濃囲いにし
ています。

CapD20120509_4.png

△3二飛から相振り飛車

第1図から△3二飛は、菅井-豊島戦(2011.7)で指されました。先手も▲7八飛(第
5図)と相三間にするのが自然ですが、後手だけ角道が通った形になります。

第6図は、この将棋の中盤戦です。後手が△4四角と端を狙ってきました。前回第4
図と似ていますが、後手はまだ△3三桂と跳ねていません。△3三桂から△1六歩 
▲同歩 △1七歩の端攻めが強烈なので、先手はその前になんとかしなければなりま
せん。

ここから、菅井五段は、▲6五歩と勝負しました。角交換から△8八角と打たれまし
た。しかし、▲7四歩~▲5五角と反撃し、その後もうまく攻めを繋げて、先手が勝
利しました。

この将棋は、大和証券杯でネット中継され、私も観戦していました。先手が攻めきる
のは大変だと思っていましたが、57手目の▲6五桂から61手目の▲7五銀は、見事
な手順だと感心しました。

CapD20120509_5.png



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2012.05.09 / Top↑
②テーマ図から▲1六歩(第1図)

CapD20120505.png

今回は、テーマ図から▲1六歩を検討してみます。
第1図は、プロの対局では10局しか指されていなく、先手6勝 後手4勝となってい
ました。

勝率データ(プロ棋士)
CapD20120505_1.png

将棋倶楽部24の高段者では、28局(前回よりも棋譜を増やしています。)あり、先手14
勝 後手14勝でした。

勝率データ(24高段者)
CapD20120505_2.png

後手は△5四歩から相振り飛車にするケースが多い

第1図からの指し手は、下の表のようになっていました。△4四歩、△3五歩、△4二
飛、△3二飛なら相振り飛車模様。△4二玉、△8四歩なら、後手は居飛車が予
想されます。
△5四歩が1番多く指されており、この手は相振り飛車、居飛車のどちらも考えられ
る手ですが、20局中17局が相振り飛車になっています。

次の一手データ(プロ棋士)
CapD20120505_3.png

次の一手データ(24高段者)
CapD20120505_4.png

相振り飛車になった場合でも、先手は十分戦える

プロの対局で第1図から相振り飛車になった例は6局で、先手3勝 後手3勝でした。
24高段者のデータでは、28局中、相振り飛車になったのは23局でした。24高段者の対
局では、高い確率で相振り飛車になっているのがわかります。勝敗は、先手11勝 後
手12勝(先手勝率0.478)とほぼ互角でした。

戦法別データ(24高段者)
CapD20120505_5.png

玉側の端歩の突き合いは、相振り飛車になった場合に端攻めをされやすくなるので損
だと言われています。しかし、先手は端攻めを警戒しながら駒組を進めていくわけで、
十分戦えることがわかります。


いきなりの端攻め

第2図、第3図は、どちらも将棋倶楽部24八段同士の対局からです。△5三銀・△
3三角の形から、いきなりの端攻めです。

△1五歩には、どう受けたらよいのか迷うところです。この対局では、2局とも▲同歩
 △同香に、▲1七歩と指しています。この端攻めが成功するかは難しいと思います
が、後手が主導権を握る展開になりそうです。(結果は2局とも後手が勝利。)こん
な攻めもあることに注意しなければなりません。

CapD20120505_6.png




もう一局、将棋倶楽部24高段者の対局からです。

第4図は、後手が3四飛・4四角・3三桂と攻めの理想形に組み、既に作戦勝ちと言
えそうです。

第4図から、
▲同歩 △1七歩 ▲同香 △1五桂(第5図)

▲同歩に△1七歩から△1五桂と、教科書通りの端攻めが決まりました。第5図は、
先手が収拾困難な状況で、第4図までに駒組を工夫する必要がありました。

第5図以下は、▲2六歩 △1七桂成 ▲同桂 △1五香 ▲1八歩 △1七香成
と進み、入手した香を8七に打ち込み、後手が勝利しています。

CapD20120505_7.png





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2012.05.05 / Top↑
▲7六歩 △3四歩 ▲7五歩に△1四歩(第1図)は、プロの公式戦で初めて指さ
れたのが2008年の遠山-橋本戦で、昔は指されなかった手です。最近よく見かけるよ
うになりましたので、この手についてプロや将棋倶楽部24高段者の実戦データを参考
にしながら、考察してみたいと思います。

第1図を手持ちの棋譜集(公式戦約5万局 ※三段リーグやイベント対局を含む)で検
索したら、43局見つかりました。先手勝率は、0.525で普通といえるでしょう。
(24高段者では、先手勝率0.619で先手が押していました。)

CapD20120430.png

CapD20120430_1.png

プロや高段者は、△1四歩に対して▲7八飛が多い

第1図から次の手は、①▲7八飛、②▲1六歩、③▲6六歩の3手が指されていまし
た。それぞれの採用率と勝率を、プロと24高段者で調べてみました。


 次の一手データ(プロ棋士)
CapD20120430_2.png


 次の一手データ(24高段者)
CapD20120430_3.png

これを見ると、5手目は▲7八飛が1番多く指されており、有力のようです。

4手目△1四歩の狙い

△1四歩の狙いは、端歩を受けてきたら相振り飛車を目指し(他には山本流石田封じ
などの乱戦に持ち込んで、端歩の突き合いを活かした攻めをするなど。)、受けなかった
ら△1五歩と端を詰める
ことにあると思われます。

遠山五段は、鈴木八段との対局(朝日杯オープン戦2011.11)で第1図の局面になった
時に端歩を受けなかったのですが、その時の感想戦で、

「居飛車党の先生相手なら▲1六歩と受けるのですが、相手が鈴木先生では受けにく
かったです。」
と、話されていました。

これは、振り飛車党相手に▲1六歩と受けたら相振り飛車になる可能性が高いからで、
その時に端攻めをされるのを警戒しているのです。(相振りでは玉側の端歩を安易に受
けないの方が安全。)

しかし、これは棋士によって考え方が違うようです。鈴木八段は第1図の局面で4局中
全て▲1六歩と受けていますし(振り飛車党相手にも)、久保九段は、▲7八飛と振る
ことが多い(5局中4局)のです。

①~③の手についてもう少し検討してみます。


①第1図から▲7八飛(第2図)

▲7八飛は、プロで最も多く指されている手です。


2つの△4五角問題

第2図では、△8八角成り ▲同銀に△4五角(第3図)と打たれる手が気になりま
す。▲7八飛と指す場合には、この変化を研究しておく必要があります。

公式戦でこの形になったのは、戸辺-室岡戦(2008.7)の一局だけで、次のように進行
しました。

第3図から、
▲7六角 △4二玉 ▲3八銀 △1五歩(第4図)

△4五角には、▲7六角と受ける手があります。角の成り合いは、4三に成った先手
の方が馬の働きがいいので、△4二玉と上がります。先手も当然▲3八銀と受けます
が、端歩を詰められます。

この局面の形勢判断は難しいと思います。しかし、公式戦でほとんど指されないこと
を考えると、後手が好んで飛び込む変化ではなさそうです。

CapD20120430_4.png

プロの対局では▲7八飛に、すぐに△1五歩(第5図)か、△4二玉 ▲6六歩に△
1五歩
と端歩を詰めてくることが多いです。第5図の実戦例(プロ棋士)は13局あり、
先手5勝 後手7勝 千日手1 となっています。第5図からは、▲6六歩と▲4八
玉が考えられます。

▲6六歩なら穏やかで、石田流対居飛車の戦形が予想されますが、▲4八玉の場
合は乱戦になる可能性が高いです。

(1) ▲4八玉に△8八角成り

第5図から、
▲4八玉 △8八角成り ▲同銀 △4五角(第6図)

▲4八玉と上がったら、やはり角交換から△4五角(第6図)があります。実戦例は、
阿部-矢倉戦(2009.3)です。

CapD20120430_5.png

第6図から、
▲7六角 △2七角成り ▲4三角成り △3二金 ▲3四馬 △1六歩(第7図)

第3図と端歩の形が違うので注意しなければなりません。▲7六角には△2七角成り
として、△1六歩から△1八歩を狙う手があるのです。しかし、これで端攻めが決ま
ったわけではありません。▲同歩と取らなければいいわけで、正確に受ければ大丈夫
です。(実戦は、以下▲3八金 △5四馬 ▲2八銀と進み、結果は千日手。)


(2) ▲4八玉 △6二銀に▲7四歩

▲4八玉に△6二銀なら、▲7四歩(第8図)から急戦を仕掛ける手があります。

CapD20120430_6.png

第8図の実戦例は3局あります。久保-阿久津戦(2009.4)では、第8図から、

△7二金 ▲7三歩成 △同金 ▲7四歩 △7二金 ▲7七桂 
△5四歩 ▲6五桂 △5五歩 ▲5六歩 △同歩 ▲2二角成 
△同銀 ▲5五角(第9図)となりました。

久保九段らしい思い切った指し方で、後手が端に2手かけたのを咎めにいっています。
第9図から、攻めを続けていくのはまだまだ大変ですが、結果は先手が勝利していま
す。

▲7四歩に△7二飛と指したのが、久保-郷田戦(2008.10)です。以下、▲2二角成
り △同銀 ▲7三歩成り △同銀 ▲6五角 △5四角(第10図)と、これも乱戦に
なりました。

第5図から▲6六歩に△4二玉の形は、第1図から▲6六歩 △1五歩 ▲7八飛 
△4二玉と同形になるので、そちらで検討します。

CapD20120430_7.png

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2012.04.30 / Top↑

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