上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
◇7八飛・5六銀型からの▲6五歩

甲斐-植山戦(2012.9.3)と、伊藤-永瀬戦(2012.10.28)では、7八飛・5六銀型から▲6
五歩
と仕掛ける手が見られました。7八飛型だから成立する手なのですが、△8五歩
を伸ばしてこない後手に対し、石田流に組んで戦うのは大変だと考えたからでしょう。

甲斐-植山戦は後手の勝ち、伊藤-永瀬戦は千日手となりました。後手の囲いがし
っかりしている場合には、この仕掛けは難しいように思います。

CapD20121201.png


◇△2三銀の瞬間に▲6五歩を狙う

将棋倶楽部24高段者の対局では、△2三銀と浮き駒ができた瞬間に▲6五歩と仕掛け
た将棋がありました。これは、なかなか有力だと思いますので、テーマ図として検討し
たいと思います。

△同歩と取ってくれれば、▲3三角成り~▲6五銀(第3図)と攻めます。

CapD20121201_1.png

第3図以下の指し手
△6二飛 ▲7四歩 △同銀 ▲同銀 △同歩 ▲同飛(第4図)

△6二飛は最強の受けで、反撃を含みにしています。第4図となり、ここから飛車の成
り合いは先手が良さそうです。甲斐-植山戦のように後手陣が6一金・8三歩型なら、
この攻めは無理筋です。

△7三銀と守る手には、▲7八飛と引いて、△6九飛成りには飛車をぶつける手がある
ので、これも先手が十分だと考えます。


テーマ図からは、△8八角成りと先手の飛車筋を動かし、△3三角(第5図)と打つ手
が最善のようです。

CapD20121201_2.png

第5図以下の指し手
▲7七角 △同角成り ▲同桂 △3三角(第6図)

第5図で積極的に指すなら▲6八飛も考えられます。また、▲7七角に△6五歩も有力
です。これらについては、動く棋譜に載せています。後手は、△同角成りに▲同桂と取
らせて、再度△3三角と打ちます。


◇第6図からどう指すのかが課題

第6図が課題の局面で、ここでどう指すかが難しいです。候補手は、①▲6八金、②▲
5五角、③▲6四歩、④▲6七金、⑤▲7八飛
などです。


第6図以下の指し手① 形勢互角か

▲6八金 △3二金 ▲8九飛(第7図)

▲6八金に、後手は△3二金と締めたいところです。▲8九飛と引いてこれからの将棋
でしょう。

CapD20121201_3.png

第6図以下の指し手② 先手やや苦しいか

▲5五角 △同角 ▲同銀 △6五歩 ▲同桂 △3三角(第8図)

▲5五角は、形は少し違いますが(4七歩型)、伊藤-永瀬戦(2012.10)で指された手
です。△6五歩に▲6八飛は、△5四歩で先手困ります。第8図からは▲6四歩くらい
ですが、先手が苦しそうです。


第6図以下の指し手③ 形勢互角か

▲6四歩 △同銀 ▲6八飛 (第9図)

▲6四歩は強気な手です。△同銀に▲6八飛と回ります。次に、△6三歩または△6
六歩なら形勢互角でしょう。△6二飛なら▲6六角と合わせて、若干先手が指しやす
いと思います。


④▲6七金、⑤▲7八飛については動く棋譜をご覧ください。テーマ図の仕掛けは、第
6図のように進むと角の睨みがきつく、一旦は守らなければなりません。離れ駒があ
っても簡単にはいかないようです。

CapD20121201_4.png




1つでも役に立つことがありましたら、クリックしていただければ幸いです。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へ
にほんブログ村

スポンサーサイト
2012.12.01 / Top↑
10月7日に行われたB級2組順位戦、戸辺-先崎戦では、第1図の局面から戦い
になりました。この局面は、「▲4五銀~▲6五歩の仕掛け」で取り上げてきた形
に▲9六歩が入っています。

第1図から、
△5五歩 ▲4五銀(第2図)

これまでは▲4六歩と突いておき、△5五歩には▲4七銀と引く指し方をよく見か
けましたが、戸辺六段は▲4五銀と出ました。


CapD20111009.png

第2図から、

△2三銀 ▲6五歩 △同歩 ▲7四歩 △同歩 ▲3六飛(第3図)

△2三銀に▲6五歩とおなじみの手順で仕掛け、7筋を突き捨てて▲3六飛と角頭に
狙いを定めました。

これが、△5四歩型で同じ手順で進んだ場合には、角交換から△7八角(第4図)と
打たれる手がありました。第3図ではそれがありません。


CapD20111009_1.png


第3図の局面は、少し前に24高段者の将棋でも指されており、その時には後手が
5三金
(第5図)と指しています。▲3四銀 △同銀 ▲同飛には、強く△4四金
で受けようとする手でしたが、▲3三飛成り(第6図)が勝負手でした。

以下、△同桂 ▲7一角 △3二飛 ▲4四角成り △同歩 ▲5五角で攻めが続き、
先手が勝利しています。


CapD20111009_2.png

戸辺-先崎戦では、第3図から△3五歩 ▲同飛に△6四銀と進みました。
そこで▲7二歩(第7図)が好手でした。

第7図から、

△7二同飛 ▲3四銀 △4四角 ▲2三銀成り △同玉 ▲6一銀(第8図)

△同飛と取らせて▲3四銀と出ました。△4四角に▲2三銀成り以下、話題の戸辺
攻め
が決まり、69手で先手が快勝しました。


CapD20111009_3.png

※追記
実は、3一玉型で▲7二歩まで同じように進んだ局がありました。(豊島-中座戦 2009.10)
第10図以下、△7三桂 ▲3六飛 △3二銀 ▲7一歩成り △2二玉 ▲6一と と進行しました。

CapD20111115.png






1つでも役に立つことがありましたら、クリックしていただければ幸いです。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へ
にほんブログ村




2011.10.09 / Top↑
▲6五歩に△同歩の実践例 2  久保-谷川戦(2011.9.16)より

久保-丸山戦の四日後に指された久保-谷川戦は、石田流対左美濃の戦形になり、
36手目まで同一局面になりました。久保二冠は、37手目に手を変えて、5四銀(第1
図)と出ました。

△5四同銀 ▲3三角成り △同桂 ▲7四飛(第2図)

△5四同銀に角を交換してから、▲7四飛と出るのがポイントです。そのまま▲7四飛
は、△6六歩とされて困ります。▲7一飛成りは、前回紹介した手順で龍殺しがあり
ます。


CapD20111002.png

第2図で、△7二角と受けるのは、▲7一角 △9二飛 ▲7三歩(第3図)で先手
指せます。

また、△4四角の受けは、▲7一角 △6三銀 ▲4四角成り △7四銀 ▲3三馬
 △同玉 ▲5五角(第4図)で先手有利です。


CapD20111002_1.png

第2図から、

△7三歩 ▲5四飛 △4五角 ▲7一角(第5図)

△4五角に▲6四飛と指せば、穏やかになります。
しかし、▲7一角から激しい変化になりました。

△7二飛 ▲5三角成り △同金 ▲同飛成り △8九角成り ▲6四歩(第6図)

角金交換で、桂も取られましたが、▲6四歩と垂らすのが急所です。第6図の形勢判
断は、▲6四歩が厳しく先手指せるというのが棋士室の見解だったようです。


CapD20111002_2.png

第6図から、

△9九馬 ▲6三歩成り △3二飛 ▲5二銀(第7図)
 
しかし、▲6三歩成りの局面は、対局者は両者後手良しで一致していたそうです。△
3二飛で△8二飛と逃げるのは、▲7二歩で飛車が使えなくなってしまいます。

第7図以下は、△4二金 ▲4三銀成り △5三金 と進みました。どちらが勝って
いるのかわからない難解な終盤戦だと思います。

実は、この対局の5日前に将棋倶楽部24で、54手目まで同一の将棋が指されてい
ました。(H-Parisさんは、ネット将棋が強い某プロ棋士の方だと思っていましたが・・・)

その対局では、55手目に▲5二金(第8図)と打っています。これだと△5三金と
飛車を取られる手がありません。以下、△3一金 ▲4一銀 △1五歩 ▲3二銀成
りと進みました。

まるで、久保-谷川戦の予行演習みたいな感じなのですが、▲4五歩~▲6五歩と仕
掛ける将棋は水面下ではかなりのところまで研究されているようです。


CapD20111002_3.png




1つでも役に立つことがありましたら、クリックしていただければ幸いです。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へ
にほんブログ村

2011.10.02 / Top↑
▲6五歩に△同歩の実践例 1 久保-丸山戦(2011.9.12)より

第1図から、

△同歩 ▲7四歩 △同歩(第2図)

▲6五歩を△同歩と取ったのは、公式戦ではこの局が初めてでした。△7七角成
り~△7八角よりも、△6五同歩の方が有力ではないかというプロ棋士も多いよ
うです。

CapD20110924.png

第2図では、▲5四銀 △同銀 ▲7四飛が、▲7一飛成りの飛車金取りと銀取
りを見て、先手指せると思われていましたが・・・

ここで、角道を止める△6六歩(第3図)が好手です。

▲7一飛成りの飛車金取りは、△8三飛 ▲4一龍 △5一金(第4図)で龍が詰
んでしまいます。
この手順は知りませんでした。△6六歩と突いてあるので▲3三
角成りとできないところがポイントです。

△6六歩で△7三歩と守れば、▲3三角成り △同桂 ▲5四飛 △4五角で、
保-谷川戦(2011.9.16)
と同局面になります。

CapD20110924_1.png


久保二冠は、▲5四銀ではなく、▲5六飛(第5図)と回りました。

『▲4五銀~▲6五歩の仕掛け 3』では、ここで△7七角成りや△5三金を検討
しましたが、やはり、角道を止める6六歩(第6図)が好手です。▲5四銀と出る
のは、△同銀 ▲同飛 △6三金で攻め切れません。▲同角 △同角 ▲同飛は、
△5五角で自信ありません。

CapD20110924_2.png

結局△6六歩は、▲6六同飛と取るしかなく、△同角 ▲同角 △3三桂 (第7
図)と進行しました。

※将棋世界11月号の解説によると、△同角では△6四歩が有力のようです。
 以下、▲6五歩 △同歩 ▲5六飛は、△6六歩で千日手模様なので、▲3六飛が有力か。


ここでどう指すかが難しいです。まず、角を使う手が浮かびます。

(1)▲4六角は、△6四歩 ▲6五歩 △5三金と、本譜47手目以下と同じような
手順になります。この手は、24高段者の対局で指されていました。

また、(2)▲5六角、▲6七角、▲7八角のラインに打つ手も有力そうです。どこ
に打つのかは迷いますが、▲5六角なら、△3二金 ▲3四銀 △同銀 ▲同角 
△4二金右のような進行が考えられます。

久保二冠は、角を打たずに、▲1五歩と端に手をつけました。

▲1五歩を△同歩と取ると、▲1二歩 △同香に▲9一角(第8図)という恐ろし
い手があります。△同玉しかありませんが、▲3三角成り △2二飛 ▲3四銀で、
後手は受けきるのが難しいようです。

CapD20110924_3.png

第7図から、
▲1五歩 △3二金 ▲1四歩 △1二歩(第9図)

※読売新聞に掲載された解説によれば、第7図で久保二冠は、当初は▲3六歩を考えていたが、
 研究の結果、攻めきれないという結論に達したそうで、端歩を突くのは当日気づいたそうです。


この応酬は、先手が得をしたように思います。第9図でも、(1)や(2)の手が有力
です。

▲4六角 △6四歩 ▲6五歩 △5三金(第10図)

先手は、▲4六角と打ちました。▲6五歩には、△5三金がしっかりした受けです。
すぐに▲6四歩の攻めでは足りないので、▲5六銀と引きました。

以下、先手のぎりぎりの攻めに、後手がどう受けるのかという将棋になりました。
結果は、久保二冠が負けて、竜王戦への挑戦権を逃してしまいましたが、70手目
くらいまでは、先手持ちの意見が多かったようです。

CapD20110924_4.png




1つでも役に立つことがありましたら、クリックしていただければ幸いです。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へ
にほんブログ村

2011.09.24 / Top↑
橋本-行方戦より ▲6五歩に△7七角成りの実践例2

橋本-行方戦(2011.8)は、第1図から、△7七角成り ▲同桂 △7八角 ▲7
四歩 △同銀に、▲5六飛(第2図)と回りました。

CapD20110920.png


第2図から、

△8六歩 ▲5四銀 △8七歩成り ▲7五歩(第3図)

△8六歩が遅いように見えて、好手でした。▲7五歩は△同銀なら▲5五角~▲6
四歩の狙いだと思いますが、▲7五歩と打たずに▲6六角もあったように思います。

第3図から、

△7七と ▲7四歩 △5六角成り ▲同歩 △5七歩 ▲6六角 △3三桂打ち
▲5七角 △8九飛成り(第4図)

▲7五歩に、銀を逃げずに△7七とが、飛車成りを見せて速い攻めでした。△3三
桂打ちは、単に△3三桂だと▲3三角成り~▲4五桂と強襲される恐れがあります。
▲5七角と歩を払いましたが、飛車を成られて先手苦しそうです。


CapD20110920_1.png


▲7四歩を突き捨てない形での▲5六飛に△8六歩はどうか。

△7八角に、▲7四歩 △同銀と指したプロの二局の内容を見ると、どうも先手が
大変なようです。そこで、突き捨てを入れないで▲5六飛と回る手の方がよいので
はという疑問が起こります。

この形は、『▲4五銀~▲6五歩の仕掛け 1』で検討していますが、△8六歩は考
えませんでした。△8六歩なら、▲6四歩(第5図)が有力です。

△同銀に、(1)▲5四銀 △8七歩成り ▲6六飛 △6三歩 ▲8三歩(第6図)
 あるいは、(2)▲8六飛 △同飛 ▲同歩 △4五角成り ▲6一飛の進行が予想
されます。どちらも先手悪くはないと思います。

CapD20110920_2.png



1つでも役に立つことがありましたら、クリックしていただければ幸いです。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へ
にほんブログ村

2011.09.20 / Top↑

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。