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先月、久保二冠の新刊『久保の石田流』が発売されました。しかし、売り切れた
のか、市内の書店を探し回っても見つけられませんでした。昨日、電車で1時間
ほど行った某市の書店でやっと1冊見つけました。(欲しかったのですが、その
本は汚れていたので、買うのは見送りました。)

ざっと立ち読みした感想を書いてみます。本書は、将棋世界の講座「さばきのエ
ッセンス」
をまとめたものですが、実際に見てみたら、かなり手を加えていると
感じました。例えば、久保流急戦(早石田久保流)について、講座では△7四歩
に▲4五飛が本筋とされていましたが、本書では▲4五飛では先手不利と書かれ
ています。

これだけの内容をまとめた本なので、広く浅くといった感じは否めません。レベ
ルの高い方には不満な点もあるでしょう。しかし、最新の石田流についての基礎
知識を知りたい方にはかなりお勧めの本だと思います。


▲4五飛の変化はプロレベルでは消滅


さて、久保流急戦ですが、従来は△7四歩に▲4五飛(第1図)と回り、△5二
玉と受けるのが定跡になっていました。しかし、研究が進み、▲4五飛はよくな
いことがわかりました。

第1図から、△8八角成りが気づき難い手で、▲同銀に、 △3三角(第2図)と
されると、「先手まったくだめ。」なのだそうです。2009年12月頃から将棋倶楽
部24で、この手は見かけていましたが、これでプロ的には、▲4五飛の変化が消
滅していたとは、『久保の石田流』を読むまで知りませんでした。


CapD20110421.png

第2図からは、▲7八金 △3二銀 ▲4六飛に△2四歩(第3図 ▲3六飛に
は△2三銀を用意)とじっくり指せば、後手陣はしっかりした形、しかも一歩得
なので、後手十分でしょう。△2四歩のところで△4四歩は、▲5五角(第4図)
と打たれるのが嫌味です。


CapD20110421_1.png


△7四歩には、▲同飛(第5図)と取るのが正しく、『久保の石田流』には、この
手で久保流は生き残っていると書かれています。

第5図以下の変化は、当ブログ「久保流急戦1」に解説していますので、そち
らを参考にしてください。

CapD20110421_2.png

 ※参考棋譜※


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2011.04.21 / Top↑
今回は、△7四歩に対して▲4五飛(第1図)と指す手を研究してみます。

後手は、▲4三飛成りを受けますが、①△3二金 ②△4二玉 ③5二玉が考
えられます。

※後に第1図からは、△8八角成り ▲同銀 △3三角と指すのが正しいとされた。
 (「久保流急戦3」参照)


①△3二金は、▲2二角成り △同銀 ▲5五角 △6四歩に、▲4三飛成り
(第2図)で先手有利です。


CapD20110113.jpeg


△4二玉も疑問手です。同じように▲2二角成り △同銀 ▲5五角(第3図)
と攻め、△ 3三角の受けには、▲8二角成りと飛車を取ります。

続いて、△同金 ▲8五飛 △8三歩 ▲7七歩 △9四角 (第4図)


CapD20110113_1.jpeg

▲6五飛 △7三桂 ▲2五飛 △6七角成り ▲7八銀 △9四馬 
▲6一飛 (第5図)

△9四角には、1回▲6五飛と指すのがポイントで、△6七角成りを受けながら、
△7三桂と跳ねさせます。以下、馬を作られますが、▲6一飛と打ち込んだ局面
は先手がいいでしょう。▲6一飛と打てたのは、△7三桂と跳ねさせた効果です。

③上の変化があるので、第1図からは△5二玉と指すのが正解です。これなら同
様に進んだ場合に▲6一飛と打たれません。

久保-豊島戦(2009年10月王将戦)では、△5二玉(第6図)から、②と同じよ
うに進み第7図となりました。


CapD20110113_2.jpeg

この場合でも、やはり1度▲6五飛と指して△7三桂と跳ねさせます。
△7三桂には▲9五飛と逃げましたが、これは後に△9四馬と引かれた時に▲同
飛と取れるようにする為です。

第8図までがこの形では定跡化され、将棋倶楽部24高段者の将棋では、指定局面
のように指されていました。

ここからはいろいろ手が分かれます。第8図から後手は、馬を逃げる手しかあり
ませんが、(1) △6六馬(2) △9四馬、どちらも指されています。


CapD20110113_3.jpeg


(1)△6六馬には、▲9六飛と馬にあてますが、これに対しては、△4四馬 △
5五馬 △2四歩
などが指されています。

久保-豊島戦では、△6六馬と逃げ、

▲9六飛 △4四馬 ▲3八銀 △6四歩 ▲8六歩 △8四歩 
▲8五歩 (第9図)

と進みました。後手の馬の力も大きいですが、先手は持ち駒に飛車があるので、
ほぼ互角の戦いでしょう。


坂口-横山戦では、▲9六飛に、△5五馬と逃げ、以下、

▲7六飛 △2四角 ▲7四飛 △6五桂 ▲5八金右 (第10図)

と進みました。この将棋は快調に攻めた後手が優勢に進めています。


CapD20110113_4.jpeg

(2)△9四馬には、▲同飛と馬と飛車を交換します。
 
久保棋王の講座では、以下、△同歩 ▲3八銀 △3一銀 ▲3九王 △3二銀 
▲6八金で、互角。 ゆっくりした戦いになると書かれています。


後手が、先手の8筋を狙う手もよく指されています。将棋倶楽部24 八段同士の
対局では、

△同 歩 ▲3八銀 △8四歩 ▲3九玉 △8五歩 (第11図)

▲2八玉 △6六角 ▲6八金 △8六歩 (第12図)

と、後手が8筋の歩を突いていきました。

第12図は、先手の受けが難しそうです。


CapD20110113_5.jpeg

しかし、同一カードで第11図から、▲8四飛と指した将棋もあり、以下、

△7一銀 ▲7四飛 △8六歩 ▲8四飛 △6六角
▲8六飛 △5七角成 ▲2八玉 (第14図)

となりました。先手は馬を作られましたが、玉形に差があるので、これはいい
勝負だと思います。


CapD20110113_6.jpeg

参考文献 将棋世界2010年3月号 久保二冠の講座「さばきのエッセンス」


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2011.01.13 / Top↑
初手から
▲7六歩 △3四歩 ▲7五歩 △8四歩 ▲7八飛 △8五歩
▲4八玉 △6二銀 ▲7四歩 △7二金 ▲7五飛 (第1図)

第1図の▲7五飛が久保-佐藤康戦(2009年棋王戦)で指された早石田の久保新手
です。第1図からの狙いは、▲2二角成り △同銀 ▲7七桂として▲8五飛とぶ
つける手です。

久保-佐藤康戦では、△4二玉と指しましたが、
▲7三歩成 △同銀 ▲2二角成 △同銀 ▲7七桂と進み、57手で佐藤九段の
負けになりました。第1図から△6四歩と指す手もありますが、一局の将棋で、こ
こでは省略させていただきます。


CapD20101212.png


現在では、第1図から△7四歩(第2図)と取る手が定跡となっています。

これに対して、先手は▲4五飛(第3図)と指す手が多く指されてきましたが、
▲7四同飛(第4図)と取る手も見直されています。今回は、まず▲7四同飛
の手を研究してみたいと思います。


CapD20101212_1.png


▲7四同飛(第4図)以下の変化

第4図から△7三銀に、①▲7六飛と引く手と、②▲3四飛と歩を取る手がありま
す。

①▲7六飛(第5図)

この手は、中村亮-佐藤紳戦(2009年銀河戦)で指されており、

△8八角成 ▲同銀 △4二玉 ▲3八玉 △6四銀 (第6図)

と進みました。これは穏やかな進行ですが、△6四銀と出られた形は先手不満な気
がします。


CapD20101212_2.png

②▲3四飛(第7図)

この手は、以下△8八角成り ▲同銀に、△4五角(第8図)と打たれる手があり、
将棋世界に連載された久保二冠の講座には先手不利と書かれていました。


CapD20101212_3.png

第8図から▲3六飛は、△6七馬(第9図)となった局面で、▲7四歩~▲5五
角の攻めは△6四銀と出られて成立しません。

なので▲7八角 △同馬 ▲同金 △4五角 ▲7六飛 △2七角成り(第10図)
のような展開が予想されますが、これは後手がいいでしょう。


CapD20101212_4.png

しかし第8図から、▲3五飛で先手が戦えるようです。

▲3五飛 △6七角成 ▲7四歩 △6二銀
▲5五角 △3三歩 ▲8二角成 △同 金 ▲7七桂 (第11図)

このように進めば、後手は馬を作れたものの、7筋を攻める手がある先手がいい
のではと思います。


CapD20101212_5.png


実はこの手順は、久保-谷川戦(2010年7月順位戦)を参考にしたものですが、実
戦では△4五角と打つ前に、△8六歩 ▲同歩と指しています。

同様に進み、第12図となりましたが、ここで△8七歩と打てるのが歩を突き捨てた
効果です。以下、

▲7三歩成 △同 桂 ▲7四歩 △8八歩成 ▲7三歩成

と難解な戦いになり、結果は千日手で引き分けになりました。


以上のような変化があるので、14手目△7三銀では、△7三金(第13図)とする
手も指されています。これなら△6七角成り ▲7四歩と進んだ時に、△6四金と
出れるので、▲6五歩(第14図)には△5四金として▲5五角の筋がありません。

なので、△7三金に対しては▲7六飛(▲7五飛)と引く手が有力だと思います。


CapD20101212_6.png

参考文献 将棋世界2010年3月号 「さばきのエッセンス」久保二冠

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2010.12.12 / Top↑

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