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早石田5八玉の将棋を、私の実戦から紹介します。

早石田の形から、7手目に▲7四歩と突き捨てて▲5八玉と上がる手は、昨年話
題になりました。

第1図から、後手は△3二金や、中村亮-瀬川戦で指された△6二銀などがあり
ますが、△7二飛と7四の歩を守るのが1番多く指されていると思います。

△7二飛に、▲2二角成 △同 銀に、▲8三角までは一本道。ここで、後手は
角を打つ手が考えられますが、3三・4四・5五・5四とどこに打つのか迷うと
ころです。

実戦では△5四角と打ってきました。(第2図)


CapD20110105.png

第2図からすぐに▲7二角成りと指すのは、△同銀 ▲7四飛 △8七角成りと
されて先手自信がありません。

ここから▲8二飛(変化図1)と攻めても、△8三角と打たれて、▲7三歩に
△7一金(変化図2)とされて失敗します。


CapD20110105_1.png

なので、第2図からは▲7四飛と指す手が定跡化されています。

以下、
△8七角成 ▲7八銀 △8八馬 ▲7二角成 (第3図)

△8七角成りに対しては、▲7八銀の他に▲7八金と指す手や、手抜きも考えら
れます。△8八馬と指したところで▲7二角成りと飛車を取りました。


CapD20110105_2.png


△同 銀 ▲8二飛 △7三銀 ▲8一飛成 △7四銀 ▲7三桂 (第4図)

▲8二飛と打ち込んだ手に対しては、△9四角(変化図3)もありそうで、これ
に対しては、▲同飛 △同歩 ▲7七角 △同馬 ▲同桂(変化図4)でいい勝
負でしょう。

実戦では、△7三銀と飛車の両取りをかけられましたが、▲8一飛成りと桂馬を
取って▲7三桂(第4図)に期待しました。

実は、ここまでは「相振りレボリューション」に載っており、研究範囲でした。こ
の局面は、杉本七段は先手有利としています。しかし、飛車・桂交換のこの局面
で果たして先手が攻めきれるか不安もあるところです。


CapD20110105_3.png

第4図から、△4二玉 ▲6一桂成の後、△7七歩 ▲同 桂 △7六歩と、後
手は先手玉に近い所に嫌味をつけてきました。以下、▲7二龍 △3三玉と進ん
で第5図となりました。

▲7四龍 △7七歩成 ▲同 銀 △8七馬 ▲7八歩 
△8九飛 ▲9八銀 (第6図)

△7七歩成に▲同銀で、龍の利きがあるので銀は取れず、△8七馬としてきまし
たが、ここは普通に△9九馬だったら難しく、自信はありませんでした。▲7八
歩では、4五に金か銀を打って攻めるべきだったかもしれません。

この後の△8九飛は悪手で、▲9八銀と馬・飛車両取りで先手がはっきり良くな
ったと思いました。


CapD20110105_4.png

第6図から、後手は△6五角と打ってきました。ここで▲6五龍と角を取るのは、
△6九龍で大変になってしまいます。▲3四龍と後手玉を不安定な形にしてから
▲8九銀と飛車を取るのが好手順
です。後手の角と馬は働きにくいし、飛車の打
ち込む隙もなく、先手優勢でしょう。以下、そのまま押し切ることができました。


参考文献 「相振りレボリューション」毎日コミュニケーションズ


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2011.01.05 / Top↑
③3三角

やはり角の睨みで、先手の左翼を攻めるのが狙いとなります。△3三銀とは上がれな

いので、玉を囲う場合には、△2三歩から銀冠にするのがよいでしょう。

CapD20101017.png

先手は、△5五角や△4四角の時と同じように、▲7二角成りと角・飛車交換をした

後、▲8八銀と角成りを防ぎます。(第10図)


CapD20101017_1.png


第10図からは、△7三桂、△8六歩、△8三銀や、△4二玉と玉を囲いにいく手が

考えられます。




④5四角


CapD20101017_2.png


△5四角と打った局面は、8七と2七の地点の両睨みなので、後手は確実に馬を作れ

ます。ここで、▲7二角成りは、馬を作られ、持ち駒が飛車だけでは先手自信がない

でしょう。なので、▲7四飛と飛車をぶつける手が指されています。(第12図)

4つの例の中では、1番激しい戦いになりそうです。


CapD20101017_3.png


第12図以下、△同飛車、△8七角成り、△2七角成りのどれかでしょうが、後手は

馬を作っても、2枚飛車で攻められる筋が残っており、どれも難解です。



序盤の変化だけを簡単に紹介しましたが、以後の戦い方などは素敵三間飛車棋譜館

に多くの実戦譜がありますのでぜひご覧ください。
2010.10.17 / Top↑
第1図では、トッププロの意見でも、後手は△7二飛△3二金のどちらかのようで
す。とがめにいくなら△7二飛。穏やかに指すなら△3二金です。
(※その後、実戦で△6二銀も指されている。中村亮-瀬川戦 2010.11)


CapD20101015_4.png


△7二飛に対しての指し方

ここでは、主に指されている△7二飛について考えてみます。

▲2二角成り △同銀 ▲8三角 (第2図)と指すのが自然でしょう。


CapD20101015_5.png



第2図で後手は、角を打つ手が考えられます。

角の打ち場所は、△5五角、△4四角、△3三角、△5四角の4箇所あります。


① 5五角


CapD20101015_6.png


8筋、9筋に角の睨みを利かせるとともに、△3五歩~△3六歩から先手の右翼を攻

めるのが狙い
ですが、欲張った感じもします。△3五歩からの攻めを目指せば、後手

は玉を囲いにくくなり、乱戦必至でしょう。また将来、浮いている角を攻められる恐

れもあります。


CapD20101015_7.png


第3図から、先手は、▲7二角成りと飛車・角交換をした後、▲8八銀と角成りを防ぐ

のが普通でしょう。(第4図)

先に▲8八銀は、△7三飛と逃げられて、後手有利となります。


△3五歩と伸ばしてきたら、▲3八金や▲4八銀と受ける手が必要です。(第5図)

この後、後手は、△8六歩や、△3三桂と跳ねて攻める手があります。




② △4四角


角の睨みで、先手の左翼を攻めるのが狙いです。


CapD20101015_8.png


先手は、①の時と同じく、▲7二角成りと飛車・角交換をした後、▲8八銀と角成り

を防ぎます。(第7図)


CapD20101015_9.png


後手は、△8六歩~△8七歩と嫌味をつけて、△7三桂と跳ねて攻める手などが指

されています。


先手は、▲7九金と受けておくのが形です。(第8図)

後手は、この後△4五角と攻める手があります。
2010.10.15 / Top↑
 早石田の出だしから、▲7四歩 △同歩に ▲5八玉と指す手は、久保棋王が

「2年ほど前から情報として知っていた。」と話しているように、前から研究さ

れていたようです。私も、将棋倶楽部24で、1年位前から見かけました。同じ

9手目に▲3八銀と指す手もありますが(▲6八金や▲4八玉もある)、8八へ

の角の打ち込みがあるので、その改良版ともいえそうです。


CapD20101014_4.jpeg


 早石田には、角交換から△4五角や△6五角の筋があるのですが、それに備

えるとともに、最初に▲7四歩と突き捨てることにより、△6二銀・△7二金で受

けられる手を消しています。
 

この早石田5八玉は、公式戦で指される少し前に、NHK講座で先崎八段が紹

介し、広く知られるようになりました。



 公式戦で指されたのは、2010年5月の稲葉四段-吉田四段戦が初めてで、稲葉新

とよばれることもあります。(このブログでは、早石田5八玉としています。)


 将棋世界2010年11月号「イメージと読みの将棋観」で、この手が取り上げられ、

6人の棋士が意見を述べています。少しだけ紹介してみますが、否定的な意見が

多いようです。


渡辺竜王 「これは一目無理。・・・」


谷川九段 「一局の将棋だとは思うけど、指し手自体に違和感があるので、先手

でいきなりここまでしなくてもいい・・・」


久保棋王 「自分で指したことはないので評価は難しい。感覚的に相掛りや横歩

取りの将棋に近い・・・」


森内九段 「先手で、わざわざこの局面に持ち込むのはどうか。私はちょっと指

す気がしませんが、すぐにダメという将棋でもありません。」



 変化があまりにも多く難解ですので、このブログでは、序盤の変化を簡単に紹

介するだけにいたします。(②に続く)
2010.10.14 / Top↑

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