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3/11(火)には順位戦C級2組10回戦が行われました。三間飛車の対局は7局あり、
下の様な内容で、三間飛車の3勝4敗でした。

ノーマル三間飛車対急戦
西川和四段対吉田五段 三間飛車対斜め棒銀 吉田五段の勝ち

ノーマル三間飛車対居飛穴
村田顕五段対小倉七段 居飛穴対石田流組換え型 村田顕五段の勝ち
村田智六段対石川七段 居飛穴対向い飛車転換型 村田智六段の勝ち
矢倉六段対大石六段 相穴熊 大石六段の勝ち

石田流
神崎七段対八代四段 後手石田流 八代四段の勝ち
中田功七段対伊奈六段 左美濃対後手石田流 伊奈六段の勝ち
遠山五段対佐々木勇四段 石田流対左美濃 佐々木勇四段の勝ち

この中から、遠山五段対佐々木勇四段戦を紹介したいと思います。


遠山五段の3手目▲7五歩に対して、佐々木勇四段は△1四歩と突きました。流行の
石田流対策です。続く▲7八飛に△1五歩と端を伸ばしました。『菅井ノート 先手編』
には、この手で△8八角成りが推奨されていますが、△1五歩も多く指されています。

少し進んで第1図となりました。
後手は6四歩・6三銀型ではなく、△8四飛と浮いて7筋を受けています。

第1図以下の指し手
▲4五銀 △3二銀 ▲7四歩 △同 歩 ▲3四銀(第2図)

第1図から先手は穴熊にするのも有力だと思いますが、後手が端に手を掛けているの
で、▲4五銀~▲7四歩と積極的に動いていきました

CapD20140319.png

数手進んで第3図となりました。ここで後手は△3一玉と戻しました。なかなか指せな
い好手だと思います。

第3図以下の指し手
△3一玉 ▲5八金左 △2二角(第4図)

△3一玉は、角の睨みを避けるとともに、△2二角と引くスペースを作っています。

CapD20140319_1.png

第4図では、△7五歩があるので、▲2五銀と引くくらいですが・・・
以下、△2四歩 ▲3六銀 △7五歩と、後手が快調に手を進めていき、第5図となり
ました。

第5図から▲7五歩 △8三銀 ▲6五飛と勝負しましたが、角と飛車の成り合いは後
手が良さそうです。結局、龍は自陣に戻されて、第6図となりました。△6六歩は馬の
利きが止まってしまいますが、△8九馬が気持ちのいい手です。

このまま後手が押し切り、佐々木勇四段が自力でC級1組への昇級を決めました。

CapD20140319_2.png



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2014.03.19 / Top↑
2/12に行われた順位戦C級2組9回戦では、三間飛車の対局は3局と少なめでした。
結果は、下記の通りです。

対抗形
大石六段-中田功七段戦 居飛穴対三間飛車 コーヤン流 大石六段の勝ち
永瀬六段-矢倉六段戦 居飛穴対三間飛車 向い飛車転換 永瀬六段の勝ち

相振り飛車
小倉七段-佐藤和五段 向い飛車対三間飛車 美濃囲い対穴熊 小倉七段の勝ち

今回は、三間飛車が全敗でした。大石-中田功戦と永瀬-矢倉戦を紹介したいと思
います。


大石六段-中田功七段戦より

コーヤン流三間飛車に対して、大石六段は居飛穴から引き角にしました。▲3七桂に
は△4二飛が形です。類似形は何局かありますが、金・銀の位置の違いで、展開は大
きく違ってきます。本局では、居飛車が4九の金は動かさずに、右銀を6六に動かして、
角の利きを止めているのがポイントです。

先手は、▲2四歩 △同歩に▲3五歩(第1図)と仕掛けました。脇-中田功戦(2011.11)
では、似た形で△同歩 ▲同角 △3六歩 ▲3四歩 △2二角と進みました。

本局では、△8五桂と跳ね、▲3四歩 △4四角 ▲2四飛に△6五歩と指しました。

ここで▲同銀なら△9七桂成りと攻めて、後手の端攻めがうるさいです。しかし、▲7七
銀と引いたのが冷静な手でした。少し進んで、△2二飛から飛車交換になりましたが、
第2図を見ると、飛車角の利きが止められて、後手が苦しいと思います。

大石六段は、この将棋に勝って昇級を決めました。

CapD20140216.png




永瀬六段-矢倉六段戦より

お互い6勝2敗で、昇級の可能性を残しているので、どちらも負けられない一戦です。

居飛穴に対して、後手は三間飛車から向い飛車に振りなおしました。これも矢倉六段が
得意にしている指し方ですが、元三間飛車党の永瀬六段も実戦経験は豊富な形です。
先手は、五筋の歩を突かないで、居飛穴を急いでいます。

玉頭銀に対して▲8八角と引き▲7七金(第4図)と受けたのが、永瀬流です。途中、▲
8八角に△7六銀は、▲3五歩 △同歩 ▲3八飛があります。

CapD20140216_1.png

33手目、先手が▲5五歩から動きました。後手玉が6二なのを見た機敏な一手です。

互いに五筋に飛車を動かして第5図になりました。ここで角を逃げるのは、▲4四銀
で先手の攻めが調子良さそうです。なので、△5五角から勝負にいきました。しかし、
角銀交換の駒損です。

以下、飛車を打って、龍を作り合いました。ここでも▲3九歩が手堅い受けとなりまし
た。後手の美濃は4枚ですが、あまり堅くありません。

第6図が投了図です。まだ頑張れそうですが、△6一金と引くのは▲5一角成りで攻
めが続きますし、後手からの早い攻めはありません。

これで永瀬六段、佐々木勇四段、村田六段、千田四段が7勝2敗で並びましたが、前
期順位上位の佐々木勇四段が、最終戦で勝てば昇級となります。

CapD20140216_2.png




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2014.02.16 / Top↑
相振り飛車の西川流について、先日の橋本-豊島戦(2014.1.16)などを参考にしなが
ら考えてみたいと思います。

西川流とは、▲7六歩 △3四歩に、▲6六歩と角道を止めた形からスタートして、以
下△3二飛(この局面は、データを見ると後手の勝率が高い。)に、先手が飛車を振
る手を保留し、8筋を伸ばしていく
指し方のことをいいます。公式戦では2012年9月に
西川和四段が初めて指しました。

初手からの指し手
▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △3二飛 ▲7七角 △6二玉
▲8六歩 △3五歩 ▲8五歩(第1図)

CapD20140126.png

西川流は、相手の出方を見て、四間飛車か向い飛車にするか決められるメリットがあ
ります。また、▲8五歩と伸ばすことにより、後手の駒組みを牽制しています。形によ
っては△7二銀と上がると、▲8四歩 △同歩 ▲8二歩の筋が生じるのです。(正し
くは、▲8四歩に△7一玉と受けますが、▲8三歩成りで形が乱れます。)

第1図からの指し手①
△7二銀 ▲8八飛(参考1図)

第1図から、実戦例は△3六歩が多いですが、△7二銀に▲8八飛と向い飛車にした
のが、森内-谷川戦(2013.7)です。

参考1図以下の指し手
△7一玉 ▲3八銀 △3六歩 ▲8四歩 △同 歩 ▲同 飛 
△8三歩 ▲8五飛(参考2図)

△7一玉は、この一手です。△3六歩 ▲同歩 △同飛の時に、▲6八飛と戻る(6六
の歩を守る)わけにもいかないので、▲8四歩と指しました。歩交換の後、▲8五飛と
中段に構え、以下、▲2五飛~▲2三飛成りとなり、序盤から激しい将棋になりました。
※森内-谷川戦の棋譜

CapD20140126_1.png

第1図からの指し手②
△3六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲6八飛(第2図)

後手は、△3六歩と突きました。第1図から△3六歩 ▲同歩 △同飛に、6六の歩を
守りながら▲6八飛と振るのは当然でしょう。

千日手狙い

ここで後手に面白い手があります。△3五飛と引き、8五の歩を取りにいく手で、以
下▲8八飛に△3六飛(変化図)と戻します。6六の歩を守るなら▲6八飛ですが、△
3五飛で千日手模様になります。

先手がこの手順を回避する方法を、私は知りません。変化図で、▲6八銀または▲4
八玉と指して、6六の歩は取らせるのでしょうか?

CapD20140126_2.png

第2図以下の指し手
△3四飛 ▲7八銀 △3三桂 ▲4八玉 △4五桂(第3図)

実戦では、△3四飛と引きました。▲7八銀に△5二金左 ▲2八銀 △1四歩 ▲6七
銀 △7二銀と進んだのが、参考3図の西川和-阪口戦(2013.5)です。△5二金左で
△7二銀は、▲8四歩の筋があります。 ※西川和-阪口戦の棋譜

CapD20140126_3.png

豊島七段、急戦を仕掛ける

△3三桂は、早く形を決めすぎる感がありますが、用意した作戦があったようです。
▲4八玉に△4五桂と跳ねました。後手の視点で見れば、先手が8筋の歩に2手費や
している分、駒組が遅くなっており、仕掛けてみたいところではあります。

▲4八玉で、▲5八金左または▲2八銀も、△4五桂と攻める手がありそうです。▲4
六歩を先に突いておけば、この筋はなくなりますが、指し難いと思います。果たして、
この△4五桂は成立しているのでしょうか。

△4五桂に▲2八銀は、△5五角 ▲3七歩 △3六歩で先手苦しいと思います。先手
は▲4六歩と突きました。

第3図以下の指し手
▲4六歩 △3六歩 ▲3八金 △5五角 ▲4七玉 △4四飛 
▲4五歩 △同 飛 ▲4六歩(第4図)

CapD20140126_4.png

△3六歩では先に△5五角もあります。しかし、▲4七玉 △3六歩 ▲3八金 △4
四飛と進めば本譜と合流します。

第4図以下の指し手
△同 角 ▲3六玉 △1九角成 ▲4五玉(第5図)

後手は飛車を犠牲にして、馬を作りました。
先手玉は空中遊泳の状態で、形勢判断はかなり難しいです。

第5図以下の指し手
△2九馬 ▲2八銀 △4四香 ▲5六玉(第6図)

CapD20140126_5.png

第6図以下の指し手
△3六桂 ▲6七玉 △2八桂成 ▲同 金 △3九馬 ▲1九飛 
△4八馬 ▲6五歩(第7図)

第6図で、後手は△3六桂と指しましたが、緩手だったかもしれません。△3六桂に
▲6七玉、△3九馬に自陣飛車の▲1九飛が好手です。玉形は悪いですが、第7図
は、先手有利でしょう。

△3六桂のところでは、△4六桂の方が難しかったと思います。

第6図以下の指し手②
△4六桂 ▲4七金(変化図)

このあたりの手順は、窪田六段や西川和四段によって検討されていました。変化が複
雑なので詳しい手順は省略しますが、以下、△5八桂成りまたは△3八桂成りで攻め
は続くものの、正しく受けられると後手が少し足りないようです。

この戦形はまだ実戦例が多くありません。3筋の歩交換の後、先手が▲3七歩を打た
ないで進行することが多く、乱戦になる可能性も十分あります。序盤の研究が大切だ
と感じています。

CapD20140126_6.png



今回の記事は、名人戦棋譜中継サイトの棋譜解説を参考にさせていただきました。こ
の将棋では、永瀬六段・窪田六段・西川和四段の解説や検討手順が載っていて、勉強
になりました。私は1日会員(200円)で、時々見ていますが、中継日には、白熱した順位
戦の様子が写真付きでアップされます。また、過去の名人戦や順位戦の解説付き棋譜
が自由に閲覧できるので、かなりお勧めだと思います。

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2014.01.26 / Top↑
11月14日には、順位戦C級2組8回戦が行われ、三間飛車の将棋は7局指されました。

対抗形
中田功-長岡戦  コーヤン流対居飛穴 中田功七段の勝ち
矢倉-勝又戦  三間飛車対早仕掛け 矢倉六段の勝ち
石川-西川慶戦  石田流組換え3七角型対銀冠穴熊  石川七段の勝ち
西川和-伊奈戦  石田流組換え対居飛穴・袖飛車 西川和四段の勝ち
佐藤和-石田直戦  石田流対右四間飛車 千日手
及川-中座戦  石田流対銀冠穴熊 及川五段の勝ち

相振り飛車
小倉-増田戦  向い飛車対三間飛車 小倉七段の勝ち


対抗形では、千日手局を除いて、三間飛車が全勝(しかも、ノーマル三間飛車が4勝)
と素晴らしい結果でした。この中から、中田功-長岡戦を紹介したいと思います。


第1図は、15手目の局面です。先手は飛車を振るのを後回しにして、3筋~7筋の歩
を突いていきました。後手は袖飛車なども警戒しなければなりません。

第1図から、いろいろな作戦が考えられそうですが、やはりコーヤン先生ですから、
三間飛車に振りました。後手は、飛車先の歩を伸ばさずに、4四歩型の居飛穴を急ぎ
ました。

35手目には、▲2七銀(第2図)と上がりました。当ブログで紹介しましたが、コーヤン
先生が最近よく指されている手です。

CapD20140119.png

39手目に▲2五歩と動いて、45手目には▲2八飛(第3図)と振り戻しました。玉頭か
ら攻めようという手で、次に、▲1六銀から▲4五歩を狙っていきます。

50手過ぎから先手が攻め、第4図となりました。馬を作り、飛車先が直通していて、
先手ペースに見えますが、居飛穴は堅く攻め切るのは大変な感じもします。

CapD20140119_1.png

101手目、▲3二銀(第5図)と必死に食らいついていきました。少し進んで、第6図と
なりました。後手玉は必死で、先手玉に詰みがあるかどうかの勝負です。

かなり危ない形ですが、最後は連続王手の千日手模様になり、きわどく中田功七段が
勝利しました。

CapD20140119_2.png




さて、順位戦C級2組ですが、8回戦を終了して、大石六段が8連勝で1位。残り2局は、
三間飛車党の中田功七段と矢倉六段の対局で注目です。

澤田五段と千田四段が7勝1敗で続いていますが、前期順位5位の佐々木勇四段、前
期6位の永瀬六段、前期7位の村田顕五段、前期9位の矢倉六段が6勝2敗で並んで
います。上位同士の直接対決が残っているので、ドラマがありそうな気がします。昇級
は2連勝が条件となりそうです。


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2014.01.19 / Top↑
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『杉本流相振りのセンス』 杉本昌隆著  マイナビ発行

目次

序章 最新相振りの考え方

第1章 現代の相三間
・現代の三間飛車
・美濃の強敵・阿部流

第2章 相三間・先手浮き飛車型

第3章 後手△4四角型向い飛車

第4章 先手中飛車
・先手中飛車の現状
・先手中飛車対後手三間

第5章 角道オープン四間対策△2四歩

第6章 その他の相振り最新研究
・▲3九銀型金無双対後手矢倉
・先手中飛車・速攻銀交換
・相三間・序盤▲3八銀の是非
・△3五歩保留三間


本書は、杉本七段の相振り革命シリーズの6作目になります。前作『相振りレボリュー
ション』が発売されてから3年が過ぎました。まえがきには、相振り飛車にも角交換型
が増えて、新しいステージに突入した感があると書かれています。本書では、その
道を止めない現代相振り飛車
を中心にして解説されています。

各章の内容

第1章 現代の相三間

3手目▲7五歩に△3五歩と指す相三間飛車について書かれています。『相振りレボリ
ューション』では、後手5三銀型が解説されていましたが、ここでは5四銀型が取り上
げられています。相高美濃、高美濃対美濃の戦いは、『戸辺流相振り なんでも三間
飛車』にも載っていますが、端桂などの攻め方が紹介されています。

阿部流については、『相振りレボリューション』では簡単に触れられた程度でした。しか
し、本書では26ページ割いています。第1図からの攻防などは、相振り飛車を指す方
には参考になるでしょう。

CapD20140111.png


第2章 相三間・先手浮き飛車型

相石田流で、11手目に▲7六飛(第2図)と浮く形についてです。相三間の最新形として、
『菅井ノート 先手編』にも載っていましたが、4ページしか書かれていませんでした。本
書では、菅井ノートで研究課題とされていた局面以後の変化や、どのような駒組みを目
指したらよいのかが、主に先手の視点で32ページ解説されています。

相金無双は、手詰まりになりやすいので、先手は美濃に組むのが良いとしています。▲
7七桂と跳ねる形と跳ねない形が取り上げられています。7七桂型では、やはり7九角・
4六銀型(第3図)が理想形のようです。

CapD20140111_1.png


第3章 後手△4四角型向い飛車

3手目▲7五歩から、△1四歩 ▲1六歩 △5四歩 ▲6六歩に△4四角(第4図)と出
る形について解説されています。

△1四歩に▲1六歩は、石田流の本で、相振りにされて、端を攻められて損とは書かれ
ていますが、深く解説されていませんでした。本書ではどう指したら良いのかが、具体
的に後手の視点で書かれています。

CapD20140111_2.png

第4章 先手中飛車

第4章では、先手中飛車に対して、後手が向い飛車と三間飛車で戦う形が載っています。
『相振り革命最先端』で解説された5七銀型の現状や、5六飛型が解説されています。

なお、先手が左穴熊にする作戦は、取り上げられていません。これについては、改めて
本が出される予定だそうです。


第5章 角道オープン四間対策△2四歩

3手目▲6八飛に△1四歩と指し、▲1六歩と受けたら、△2四歩(第5図)から相振り
を狙う指し方が27ページ書かれています。向い飛車にして、端を狙う指し方が、後手の
視点で解説されています。

角道オープン四間対策に対して、相振りで戦う指し方は、11月に発売された門倉四段
の『角交換四間飛車 最新ガイド』に、三間飛車や四間飛車にする形も載っており、そち
らの方が詳しいようです。

CapD20140111_3.png

第6章 その他の相振り最新研究

章の初めには、菅井流に対する対策と、矢倉そのものを組ませない指し方について書か
れています。

相三間・序盤▲3八銀の是非では、11手目▲3八銀(第6図)について解説されています。
ここから、角交換して△2八角(第7図)と打ち込まれるのが気になりますが、将棋世界
(2011.12月号)の鈴木八段と永瀬六段の対談では、▲3八銀は成立していると書かれて
いました。本書での見解は、やや無理としています。

CapD20140111_4.png

△3五歩を保留する相三間飛車についても触れています。具体的には、3手目▲7五歩
に△3二飛とし、以下▲7八飛 △7二金 ▲5八金左 △2四歩 ▲4八玉 △2五歩(第
8図)と指す形が紹介されています。5手目に▲2二角成りとする変化については、詳し
く書かれていません。

CapD20140111_5.png

総括

杉本先生の相振り革命シリーズは、最新の相振り飛車を勉強する為のバイブル的な本
となっています。5月に『相振り飛車の教科書』が出され、これも最新形について書かれ
ていましたが、対象レベルを低くした感じでした。『杉本流相振りのセンス』は、上級~有
段者向けだと思います。

本書では、相振り飛車の主流が三間飛車の流れは、現在でも変わっていないと書かれ
ています。相振りで三間飛車を多く指し、最新形について研究したい方には、貴重な一
冊となるでしょう。

本書は、相振りのセンスとひねったネーミングですが、相振りの感覚を身につけてもら
うように、意識して書かれています。文中には、相振りのセンス(角道を通しておく)
どとして、32箇所ピックアップされており、その手順に潜む感覚・感性・構想といったも
のが理解できるようになっています。

もっとも、本を一読するだけで、相振りの感覚を身につけるのは簡単なことではありませ
ん。やはり、実戦で相振り飛車を多く指すことが大切だと思います。そして、折に触れて
本書を読み返せば、効果が上がることでしょう。


五段階評価

難易度:★★☆
内容:★★★
解説:★★★☆
実用度:★★☆

総合:★★★


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